PR

高市首相 財務省エース“左遷”の先にちらつく片山財務相「交代」シナリオ…“減税派”後任で始まる財政主導権争い

スポンサーリンク
片山さつき財務大臣 政治・経済

高市首相 財務省エース“左遷”の先にちらつく片山財務相「交代」シナリオ

“減税派”後任で始まる財政主導権争い

霞が関に、ただならぬ緊張が走っている──。

 

発端は、8月7日に発表された財務省の人事だ。最大の注目を集めたのは、一松旬(ひとまつ・じゅん)主計局次長の、東京税関長への転出である。一松氏は、財務省内で「10年に1人の逸材」と評され、将来の財務次官候補と目されてきた、いわば“エース級”の官僚だ。それだけに今回の異動を、単なる人事ローテーションと受け止める向きは少ない。

「東京税関長というポストそのものに問題があるわけではないですが、幹部公務員の給与を定める『指定職俸給表』を見ると、主計局次長は2号俸、東京の税関長は3号俸。肩書だけを見れば昇給、横滑りにも映りますが、本省中枢から外れるという点では、実質的には降格です。しかも、政権が推進してきた給付付き税額控除の実務を取り仕切る立場にあり、制度設計がいよいよ具体化する段階だっただけに、省内ではむしろ留任が有力視されていましたから、いわば“左遷”ですよ。

一松氏は、高市早苗首相が肝いりで進めてきた、消費税減税をめぐる『社会保障国民会議』で事務方を務めていました。ただ、今国会中に結論が出ずに継続議論となったことで、官邸周辺では『なぜ決まらないのか』と不満が募ったといいます。そして、その責任の一端を財務省側に求める見方が出てきました。高市首相の周辺には、結論が出ない最大の理由は、『一松氏ら財務省側が消極的だからだ』という認識があるようです」(財務省担当記者)

積極財政路線を明確に打ち出している高市首相は、景気を下支えするため財政を積極的に活用し、成長分野への投資を進めたい。その一方、財務省には当然ながら、財政規律を重視する勢力が存在する。今回の人事からも見て取れるように、高市政権と財務省をめぐる、大きな綱引きがあるようだ。

そんななか、高市首相の“側近”である片山さつき財務相はどうだろうか。

「高市首相と片山財務相は、積極財政で歩調を合わせているように見えます。ですが、7月31日に発表された財務省事務次官人事で、高市首相が意中の官僚として青木孝徳氏を狙っていたという話があるんです。ただ、最終的に片山財務相は、これを受け入れず、青木氏は国税庁長官となりました。高市首相としては、内心おもしろくないでしょう。さらに片山財務相については、春ごろに『このまま高市さんでは政権が持たない』といった趣旨の発言をしたという情報があり、それが首相の耳に入ったともいわれています。これ以降、2人の仲は険悪になりつつあるといいます。

とはいえ高市首相にとって、片山財務相はそう簡単に切れるカードでもない。財政と金融という、政権運営の核心を担うこの2つの分野を理解し、実務をまかせられる人物だからです。元財務官僚であり、日本の財政状況や海外からの見え方、米国の意向なども分かっていますから」(自民党員)

そして、ここへ来て急速に現実味を増しているのが、「片山財務相交代説」だという。永田町関係者はこう語る。

「後任候補として名前が挙がるのが、小野寺五典(いつのり)氏です。党税制調査会長として、消費税減税を会長一任でまとめた人物です。もし交代すれば、“減税派”に差し替えることになり、これほど分かりやすいメッセージはありません。それは高市政権が、財政規律をめぐる霞が関との長年の力学に、真正面から手を突っ込むことを意味します。そして、その先に待っているのは、さらに大きな政治的衝突かもしれません」

異例の人事は、霞が関の人事表だけでは読み解けない。官邸と財務省の静かな主導権争いは始まったばかりかもしれない。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました