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残念ですが、「アルコールは発がんのリスクを確実に上げます」

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ビール 健康問題

残念ですが、「アルコールは発がんのリスクを確実に上げます」

ここまでは健康に良くて、これ以上は健康に悪いというラインは存在しない。飲酒自体が問題だということ。

6月に少量の飲酒でもがんリスクが上昇するという話を書きました↓

 

 

医師サイトで、とても興味深い記事を読みました。

タイトルを見て思わずクリック。

残念ですが、「アルコールは発がんのリスクを確実に上げます」

という内容の記事です。

お酒については昔から

「少しくらいなら体にいい」
「適量なら問題ない」
「百薬の長」

なんて言われてきました。

ワインなんて特に

「ポリフェノールが入っているから体にいい」

と思っている人も多いのではないでしょうか。

でも最近の医学では、このあたりの常識が随分変わってきています。
 

 

「少量なら安全」とは言えない


今回の記事で改めて印象に残ったのが、

飲酒量が増えるほど、複数のがんのリスクが上がっていく

ということ。

そして、

「ここまでなら発がんリスクはゼロ」と言える飲酒量はない

 

ということです。

WHOも、がん予防という観点では「安全な飲酒量はない」としています。

IARC(国際がん研究機関)はアルコール飲料をグループ1の発がん物質に分類しています。

グループ1というのは

「ヒトに対して発がん性があることが分かっている」

というカテゴリーです。

タバコアスベストなどと同じ「グループ1」。

もちろんこれは

「お酒を1杯飲んだらタバコと同じくらい危険」

という意味ではありません。

発がん性があるという科学的根拠が十分にある

という意味です。

ここは混同しないようにしたいところです。 

 

なぜお酒でがんになるのか


アルコールを飲むと、体の中で

アルコール

アセトアルデヒド

酢酸

というふうに代謝されていきます。

問題になるのが途中でできるアセトアルデヒド

これがDNAを傷つけるなどして、発がんにつながると考えられています。

それだけではありません。

アルコールによる

・酸化ストレス
・慢性炎症
・ホルモン環境の変化
・腸内環境への影響


など、いくつもの経路が重なって発がんに関与するとされています。

つまり

「アルコール=肝臓に悪い」だけの話ではないんですよね。

口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、大腸・直腸、女性の乳房など、複数のがんとの関連が認められています。

 

飲酒量とがんリスクの関連表

確かに女性の乳癌は増えていますし、今や大腸癌は最多です。

 

飲酒量によってがんの種類が違うのも興味深いです。
 

 

 

私は肛門科医なので、痔とアルコールの影響を日々診ています

そして私の場合、

「がん」よりもっと日常的にアルコールの影響を感じています。

それが痔と便通。

診療所では便通治療の一環として、食事指導をしています。

その中で患者さんに控えてもらっているものの一つがアルコールです。

お酒をやめただけで

「出血しなくなりました」
「腫れなくなりました」
「調子がいいです」

と言われる患者さんは珍しくありません。

以前のブログでも書きましたが、私は痔の患者さんにはアルコールを控えるようお話ししています。

もちろん

「一生、一滴も飲んではいけません!」

と私が強制することはできません。

最終的に何を食べるか、何を飲むかを決めるのは患者さん自身だからです。

でも医師として

「知らずに飲む」のと「リスクを知った上で飲む」のとは違う

と思っています。 

 

「適量」という言葉は便利だけれど…

 

今回の記事では、お酒が文化や社交と深く結びついていることにも触れられていました。

これも本当にその通りだと思います。

お祝いの席で乾杯したり、
旅行先で地酒を楽しんだり、
大切な人とワインを飲んだり。

お酒が人生の楽しみになっている人もいるでしょう。

だから「健康に悪いから全部禁止!」だけでは現実的ではありません。

ただ、昔言われていた「適量のお酒は健康にいい」という言葉を免罪符にして毎日飲むのは、一度考え直したほうがいいのかもしれません。

少なくとも

「健康のために飲む」理由はない

と私は思っています。

飲むのであれば

健康にいいからではなく、
 

好きだから飲む。

そして、そのリスクも知っておく。

そのくらいの認識が必要なのではないでしょうか。 

 

飲まない日を増やすだけでもいい


「じゃあ今日から一生禁酒!」

となるとハードルが高いですよね。

でも

毎日飲んでいた人が休肝日を作る。
2杯飲んでいた人が1杯にする。
惰性で飲んでいた晩酌をやめてみる。


そうやって飲酒量を減らすことにも意味があります。

IARCも、飲酒量を減らしたり禁酒したりすることによって、少なくとも一部のアルコール関連がんのリスクが低下するというエビデンスを示しています。

健康のために「何を摂ればいいですか?」とよく聞かれますが、

私はいつも

足すことより先に、悪いものを引く(抜く)

ことが大切だと思っています。

高価なサプリを追加する前に、毎日の生活の中で減らせるものがないかを考える。

アルコールも、その一つです。

お酒が好きな人にとっては耳の痛い話かもしれません。

でも
 

知らないより、知って選ぶ。

自分の体を守るためには、それが一番大切なのではないでしょうか。

 

私は患者さんには

 

「分かった上で自己責任で飲むなら飲んでくださいねグラサン

 

とお伝えしています滝汗

私自身も今回の記事を読んで、改めてアルコールとの付き合い方について考えさせられました。

皆さんは、お酒とどんな付き合い方をしていますか?

 

 

医療サイトで紹介されていたのは、大阪公立大学大学院医学研究科呼吸器内科学教授、大阪公立大学病院がんセンター長の川口 知哉先生のコチラの書籍でした↓

 

 

「がん活」のすすめ 科学と名言でつくる「がんを寄せつけない習慣」 (ブルーバックス)
Amazon(アマゾン)
 

 

 

この本の紹介記事でした。

 

詳しく知りたい方は是非手に取ってお読み下さい。

 

そしてお酒をやめたいけれどやめられない方へのプレゼントにいかがでしょう?滝汗

 

 

この本をきっかけにお酒との付き合い方を見直す機会になるといいですね。

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