「世界の石油在庫は記録的速さで減少」IMFなど共同声明で危機感…「夏を前に市場や経済のリスク増大」
石油の需要がピークを迎える夏を前に在庫が急減し世界経済を揺るがす
【ワシントン=坂本幸信】国際通貨基金(IMF)などの国際機関は29日、中東情勢の緊迫化に伴う世界のエネルギー供給に関し、「世界の石油在庫は記録的な速さで減少している」との危機感を示す共同声明を発表した。とりわけ深刻な打撃が予想される途上国への支援の必要性を訴えた。
IMFや国際エネルギー機関(IEA)、世界銀行、世界貿易機関(WTO)の首脳が28日に中東情勢を巡る会合を開き、支援策などを協議した。声明は、2月下旬からホルムズ海峡の封鎖状態が続き原油供給の混乱が正常化しなければ、「石油の需要がピークを迎える夏を前に世界の在庫が急減し、市場や経済を巡るリスクが増大する」との認識を示した。
財務基盤や資源が 脆弱 な途上国などに、「不釣り合いなほど深刻な打撃を与えている」とも強調。多くの国が作付け期を迎えるなか、食料安全保障の観点から肥料価格の高騰を重大な問題としてあげた。
IMFなどは各国政府の政策対応を監視するとともに、国際機関による支援策の強化を検討するとしている。


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