アメリカの飲酒率が過去最低に:ギャラップの調査
ギャラップ社によると、アメリカ人の成人のうち、アルコールを消費すると答えたのはわずか 54%で、この調査の 90年の歴史の中で、もっと低かったとき(1958年)より1%ポイント低い数字となった。
この低い数値は、性別、人種、年齢など、様々な人口統計学的観点から見ても顕著だった。男性の 57%が飲酒していると回答したのに対し、女性は 51%だった。白人成人の 56%は、有色人種の 52%よりも飲酒する傾向が強かった。
35歳以上の成人(約 56%)も、若い年齢層( 50%)よりも飲酒する傾向が高かった。
しかし、ギャラップの調査結果は、前年と同様、所得水準によって大きく異なっていた。世帯年収 4万ドル未満 (約 580万円)の人のうち、飲酒経験があると回答した人は 40%未満で、わずか 2年前の 53%から大幅に減少した。
年収 10万ドル以上 (約 1500万円)のアメリカ人の約 3分の2が飲酒していると報告しており、これもわずか 2年前の 79%から大幅に減少している。
ギャラップ社の世論調査では、アメリカ人の過半数(53%)が、適度な飲酒(「1日 1~2杯」)であっても健康に悪いと回答していることが明らかになった。2018年に同様の主張をしていましたのは、回答者のわずか 28%だった。
この認識は 18歳から 34歳の若者に多く見られ、そのうち 66%が適度な飲酒であっても健康に有害であると考えている。
この世論調査の結果は、適度な飲酒、あるいは飲酒そのものが健康に良い影響を与えるかどうかについての考え方が変化しつつある中で発表された。
近年の一連の新たな研究では、アルコール摂取ががんやその他の健康への悪影響と関連していることを示す証拠が増えていることが指摘されている。
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