“カミソリを飲み込んだ”ような激しい痛み 新型コロナ「ニンバス」が猛暑の中で流行中
暑さで疲労がたまり免疫力が低下している。
いま再び、新型コロナの感染者数が増えています。その症状は「カミソリを飲み込んだ」ような強烈なのどの痛みなんだとか…。いったいどういうものなのでしょうか。

名古屋市熱田区にある今泉クリニックの今泉勲院長に聞きました。
Q.新型コロナの感染者数が増えているということですが、こちらでもコロナの患者が増えていますか?
「7月ごろから流行していて、現在も週を追うごとに増えています。8月12日で6人。13日は午前中だけで5人」
愛知県の新型コロナの1医療機関当たりの感染者数は、6月中旬までは1医療機関あたり1人ぐらいでしたが、7月に入り増え始め、今では1医療機関あたり6人を超えています。
Q.コロナの型でいうと何型?
「オミクロンの派生型で、通称『ニンバス』と言われています」
「ニンバス」の独特な症状

オミクロン株から派生した新型コロナ「ニンバス」には、独特な症状があるといいます。
「症状としてはかぜ症状だけではなく、カミソリの刃を飲み込むようなのどの痛み」(今泉院長)
新型コロナ「ニンバス」は発症すると、これまでのコロナの症状に加え、のどの痛みが強くなるそうで、その痛みは「カミソリの刃を飲み込んだような痛み」ともいわれています。
「カミソリを飲み込むというほどではないとしても、のどの違和感。のどがイガイガする。つばを飲み込むと痛む」(今泉院長)
Q.今が「ニンバス」の感染のピーク?
「まだこれから増えていくと予想しています。感染が拡大するうえで、人の流れが非常に大事。お盆が始まり、密閉空間で不特定多数の人が集まり、そこで感染が広がりやすい」(今泉院長)
お盆の帰省で感染リスク

今年は群馬県伊勢崎市で観測史上最高の41.8℃を記録するなど、とにかく暑い。
東海地方でも三重県桑名市で40.4℃を観測しています。
「災害級」ともいえる暑さの影響で、ニンバスに感染しやすくなっていると、今泉院長は話します。
「暑さで体に疲労がたまり、暑い中で食欲がないと栄養摂取ができなくなる。疲労がある中で栄養が摂取できないので、免疫も下がり感染しやすくなる」(今泉院長)
Q.「ニンバス」は重症化する可能性はある?
「以前と比べてそこまで重症化することは少ないが、高齢者や免疫が落ちている方は重症化する可能性はあるので、それは防いでいかなくてはいけない」
「帰省などでこれまで会っていなかった高齢者と接するときはマスクをして、自分が感染しないことも重要ですが、他の人にうつさないことも考えなければいけない」(今泉院長)
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