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「マンション価格上昇」はもう止まらない…すぐには終わらない「ナフサショック」、衝撃の長期高騰シナリオ

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「マンション価格上昇」はもう止まらない…すぐには終わらない「ナフサショック」、衝撃の長期高騰シナリオ

ナフサショックで建築資材が不足しマンション建設中止になり供給が減り価格高騰が起きる。資材高騰150%以上と言う衝撃!

住宅市場に忍び寄る「ナフサショック」

いま住宅業界で、極めて深刻な異変が起きている。発端は、イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖であることは言うまでもない。

ホルムズ海峡は、中東産原油の輸送ルートとして世界の原油供給の約2割を担う要衝である。その混乱によって、原油だけでなく、石油化学の基礎原料である「ナフサ」の供給にも大きな影響が出始めている。

住宅市場ではすでに、建材価格の高騰、工期遅延、供給減少が同時進行中だ。

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2026年4月13日、住宅設備大手のTOTOがシステムバスやユニットバスなどの新規受注を停止すると取引先に通知した。その後、経済産業省が住宅設備メーカーなどに対して安定供給を図るよう要請したこともあり、TOTOは15日になって新規受注を順次再開するとリリースを出した。

だが、事態が収束したわけではない。

ユニットバスのような住宅設備機器は、住宅完成の最終工程に近い重要部材だ。つまり今回の動きは、単なる一企業の受注調整ではなく、「住宅そのものが完成できなくなるリスク」が現実化し始めたことを意味している。

特に影響が大きいのが、分譲マンション市場だ。

これまで高騰を続けてきたマンション価格が、さらにもう一段押し上げられる可能性が現実味を帯びている。

住宅価格が上がるという話は聞いたことがあっても、「そもそも建てられなくなる」「供給そのものが減る」という局面は、多くの購入検討者にとって想定外だろう。だが、住宅市場はいま、その入り口に立ち始めている。

 マンション価格はさらに上がる

今回のナフサショックで、最も深刻な影響を受けるのは分譲マンションだとみられている。

理由は構造的だ。RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションは、木造戸建と比べて鉄筋・セメントの使用量が桁違いに多い。そこへナフサ由来の建材価格高騰が重なることで、建築コスト全体が急上昇している。

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マンションは工期も長い。一般的に18〜24ヵ月に及ぶため、その間の資材価格変動リスクをデベロッパーとゼネコンが背負うことになる。

1ヵ月の工期遅延が数千万円から億単位の損失につながるケースも珍しくない。

しかも、問題は「高くなる」だけではない。採算が読めなくなれば、新規着工そのものが減る。

つまり今後は、「建築コスト上昇」→「新規供給減少」→「高値維持」→「人気エリアへの集中」という流れが同時に進行する可能性が高い。

すでに東京圏の新築マンション市場では、「価格が高すぎて売れない」のではなく、「そもそも供給戸数が減っている」ことが価格高騰の背景にある。そこへ今回のナフサショックが重なることで、供給制約はさらに強まる恐れがある。

 新築住宅はいくら上がるのか

戸建住宅も無傷ではいられない。建材各社の値上げ状況をもとに試算すると、標準的な30坪の戸建住宅で、100万〜300万円程度の原価上昇が見込まれている。

特に影響が大きいのは、以下の分野だ。

・断熱材 20〜40%増
・内装クロス 20〜30%増
・塗料・シンナー類 50%以上増
・ルーフィング(屋根防水材) 40%増

戸建住宅の建築費に占める資材費は約6割に達する。つまり、この上昇は住宅会社の利益だけでは吸収しきれない。

さらにタイミングも悪い。

2025年以降、省エネ基準適合義務化によって断熱性能の引き上げが求められている。その結果、「断熱材を大量に使わなければならない時期」に、「断熱材の価格が急騰している」という構図になっている。

住宅会社にとっては、まさにダブルパンチだ。

すでに一部では、見積有効期限の短縮や、「契約後でも資材価格上昇分を再協議する」という条項を盛り込む動きも出始めている。

従来の「契約時点で価格固定」という住宅販売モデル自体が揺らぎ始めているのである。

しかもこれは新築市場にだけ、影響しているわけではない。すでに住宅を持っている人、また、中古市場から物件を探している人にも幅広く影響するのだ。

その現実を、後編『「中古住宅なら安い」はもう通用しない…!ナフサショックで一変する“住宅購入の新常識”』で見ていこう。

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