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ナフサ由来の資材不足で酷暑の真夏にエアコンが使えなくなる「電気代補助」で利用促進も本末転倒

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エアコン エネルギー


ナフサ由来の資材不足で酷暑の真夏にエアコンが使えなくなる「電気代補助」で利用促進も本末転倒

エアコン2027年問題も重なりメーカーと業者は四苦八苦状態

 酷暑の夏にナフサ不足が直撃だ。熱中症予防に不可欠のエアコンの設置・修理工事に必要な資材の調達が困難となり、業者が注文を受けても断らざるを得ない状況になりつつある。

 配管同士をまとめる化粧テープ、結露水を排水するドレンホース、冷媒配管の結露を防ぐ断熱被膜、配管を通した壁の穴を埋めるパテ、室外機の土台となるプラスチックブロック……。いずれもナフサを原料とする石油化学製品で、深刻な品薄に直面しているからだ。

 気象庁は6~8月の平均気温が「全国的に平年より高い」と予想し、この夏も猛暑日が続きそうだ。高市政権は、7~9月の電気代補助を打ち出し、特に電力使用量がピークになる8月は重点的に支援。熱中症対策にエアコン利用を呼びかけるが、夏本番を前に肝心の本体設置や修理がままならなくなれば意味がない。本末転倒である。

 さらに影を落とすのが、エアコンの「2027年問題」だ。来年4月から政府が省エネ基準を大幅に引き上げて厳格化。メーカー各社は、より省エネ性能を高めた製品開発を求められる。そのため、基準を満たさない比較的安価な普及モデルが一掃され、エアコンの値上がりは確実視されている。

「現行10万円以内の製品が、高機能化で倍以上に跳ね上がる」(家電量販店関係者)とも言われる中、すでに駆け込み需要が発生。東京都の「ゼロエミポイント」など、各自治体の省エネ家電への買い替え補助金も需要の先食いを後押し。ナフサ不足との二重苦で、生産も設置も追いつかない異常事態だ。

「過熱する需要を抑えなければ、本来必要な人々がエアコンを使えなくなり、熱中症が続出しかねません。環境対策を大義名分にオーバースペック製品を消費者に押し付けること自体、おかしな話。深刻なナフサ不足を直視すれば、省エネ基準の引き上げを延期しない手はありません」(建築エコノミスト・森山高至氏)

 命に直結する問題だけに、高市政権は決断を急ぐべきだ。

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