世はまさに異常気象、真夏のイタリアで氷の洪水。猛暑の後大量のひょうが降り注ぐ

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イタリアの異常気象 異常気象

世はまさに異常気象、真夏のイタリアで氷の洪水。猛暑の後大量のひょうが降り注ぐ

考えられない光景です。氷の洪水が街を覆う!

 2023年夏、世はまさに異常気象だ。NASAのゴダード宇宙科学研究所は7月20日、「世界の平均気温が7月としては数百年、数千年ぶりの暑さを記録する可能性がある」と発表。世界気象機関(WMO)でも、7月の世界の平均気温が最高値を更新したと発表した。

 猛暑と共にやってくるのは大雨である。高温が続くと大気中の水分が蒸発しやすくなり、雲が増えるとともに降水量も増加するからだ。

 イタリア北部では、数日間続いた猛暑の後、大雨と共にひょう(雹)が降り注いだ。市街地の道路が冠水し、真夏なのに流氷が浮かぶという、まさに異常気象を象徴するかのような現象が発生した。
 
 
 

真夏なのに冠水した道路に氷が浮かぶ奇妙な光景

 イタリアでは今年3回目となる熱波の後の7月21日、ミラノ近郊の町、ロンバルディア州セレーニョで驚異的な豪雨が発生した。

 続く7月22日には、突発的な豪雨が洪水をもたらし、セレーニョでは、雹(ひょう)が混ざった洪水が道路を横断した。

 Twitterに投稿された映像には、雹が降った数時間後、ロンバルディア州のセレーニョの市街地が冠水し、氷が大量に浮かんだ水が流れる様子が映し出されている。

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 熱波や高温が続くと、湿った地域では大気が不安定になり、大雨や雷雨を引き起こす可能性が高まる。

 この不安定な状態は、暖かい湿った空気が上昇し、冷たく乾燥した空気が下降する自然のプロセス、対流を強化する。

 その結果、真夏にもかかわらず雹を伴った大量の雨が降り注いだのだ。

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 洪水で冠水した道路に大量の氷が浮かんでいる様は、自然の驚異をまざまざと感じさせる。

異常気象がイタリアを襲う

 イタリア北部ベネト州でも、19日夜にかけて、最大で直径10cmほどの、テニスボールサイズの雹が降り注ぎ、110人以上の負傷した。

 ベネト州のルカ・ザイア知事はこれをうけ、7月21日に非常事態宣言を発令した。

 一方、南部のシチリアでは、厳しい暑さが続いている。気温は45℃前後で、電力網は過負荷状態となった。

 住民には室内に留まり、エアコンを上げるよう警告が発令された。病院の受け入れ数は20%増加し、これまでに2人が熱中症で亡くなっている。

 イタリアの気象庁は、来週、第4の熱波が南ヨーロッパを襲う可能性があると警告している。

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