個人商店と一国一城の主の視野

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昭和の個人商店 社会問題

個人商店と一国一城の主の視野

個人商店があるからこそ地方では生活が成り立っていた

思い返せば私が小学生や中学生の頃、
同級生や先輩や後輩の半分くらいは自宅が
個人商店や個人経営でした。
〇〇呉服店、〇〇蒲鉾店、〇〇商店、
〇〇刃物店、〇〇旅館、〇〇電気店、
〇〇家具店、〇〇工務店、〇〇文房具店、
〇〇鮮魚店、〇〇金具店、〇〇スポーツ店、
〇〇パン店、〇〇自動車、〇〇印刷店、〇〇料理屋、
〇〇塾、〇〇書店、〇〇畳店、〇〇酒店、〇〇菓子店、
〇〇写真店、〇〇宝石店、〇〇家電店、〇〇鉄工、
〇〇製造所、〇〇靴店、〇〇カバン店、〇〇薬局、
〇〇玩具店、〇〇石材店、〇〇仕出し店、〇〇釣具店、
〇〇饅頭店、〇〇餅店、〇〇寿司、〇〇花店・・・・・。

だから地方各地で生計が成り立ち、それ故に
地方や山間地、島しょ部でも子供が沢山いたのです。

加えて個人商店や個人経営は小さくても一国一城の主
みたいな観があり、一家言を持っていた方々が多かった
ですね。
個人経営ですから自分の意思も示せます。
「俺はコロナワクチンなんて絶対に打たないぞ」
「俺はマスクなど強制されない」
というような感じで意思表示できる方々が多かったように思い返されます。

しかし今は個人商店の多くは壊滅状態で成り立たず、
地方は商店街がシャッター通りとなり廃墟と化して
多くの方々は勤め人、会社員など雇われの立場になりました。

すると・・・。
職場で上司からワクチンを打つようにと言われると
なかなか断りにくい状態になります。
法的には強制ではなくても職場の決まりだとかお願い
という形で事実上の強制をされ、逆らえば干されたり
不遇の扱いを受けるとどうしても従うようになる人が多いです。
上司は上司で更に上の役員から指示され、役員は役員で
更に上のオーナーや資本主などから指示されて動きます。
更にその上は支配階級になります。
様々な物事に対して自分というものを出せなくなります。
意見を持たず従うだけ。
目立たぬように可もなく不可もない人生を歩む。
そういう時間を何十年も刻んでいくと完全な没個性の
人間になりますね。

だから今の時代は男性が社会的に言動しなくなりました。
指示に従うだけ、目立たぬように、可もなく不可もなく・・・
という生き方が骨の髄まで浸み込んでいるからです。
そうして定年退職に至った時には身も心もボロボロになっていて
人生の晩年になって初めて自分とは何なのか、自分の人生とは
一体何なのか、俺は誰の為に何のために生きて来たのか・・・
と自問自答する状態になる人が少なくありませんね。

全員が全員そうではありませんが、傾向としてそのように
見えますね。

個人商店が壊滅した事で地方では、特に田舎では
役場に就職するか自宅の商売を継承しない限り仕事が無く、
結果的に都市圏に仕事を求めて出ていく流れが加速して
地方の過疎化に拍車がかかりました。

よく考えれば個人商店、個人経営が壊滅した事が
没個性化と過疎化を加速させたと見えます。

加えて近年では雇われ、会社員ではなく派遣や
非正規雇用というような限定的な立場の方々が
激増し、更に弱い立場に追い込まれています。
個人商店ならば俺はマスクなど強制されないと
拒み相手から仕返しとして注文をやめるとされても
突っぱねて他に取引先を探す事はいくらでもありました。
しかし派遣や非正規雇用の立場ならマスクは強制
しないで欲しいと抵抗したら、派遣打ち切りや
仕事が無くなる場合があり自分の意思は会社員よりも
示せなくなっています。
派遣や非正規雇用は書類上は個人事業主となって
いても個人商店や個人経営には立場は遠く及びません。

総じて日本人が意思表示しなくなり社会的に言動
しない事に拍車がかかりました。
弱体化が進みました。
これでは日本人が劣化し日本が廃れます。

私が小学生、中学生の頃はまだ同級生の大半の家が
個人商店だった事を思い返せば、そこに答えがあるように
思えます。
確かに私が少年の頃はまだ地方各地で生活が成り立ち、
それ故に地方各地が賑わっていましたね。

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