ラップや住宅部品の値上げ不可避か 旭化成社長「事業が成り立たなくなる」 ペルシャ湾にはいまだ日本関係の船42隻足止め
中東情勢の緊張がつづくなか、ペルシャ湾内にはいまもなお、42隻の日本関係の船が取り残されています。
日本船主協会 篠原康弘 理事長
「停戦協議が上手くいかなかったことは、船員たちには大変なダメージ」
海運会社などが加盟する日本船主協会の理事長は、アメリカの“逆封鎖”によって「先が見通せなくなった」と話します。
日本船主協会 篠原康弘 理事長
「2月28日の事実上の封鎖以来、もう50日に近い。元々船は(日本と)ペルシャ湾との往復で40日を想定していたわけですから、一刻も早く救出しないといけない」
船の足止めで懸念が広がっているのが、暮らしに身近なプラスチック製品や塗料の元となる「ナフサ」の調達です。
きょう、大手化学メーカーの旭化成は…
旭化成 工藤幸四郎 社長
「6月中旬、あるいは6月末ぐらいまでナフサ調達の目途が立った」
6月まで調達の目途が立ったとし、今後は調達先の多角化を進めると話しました。
ただ、深刻なのはナフサ価格の高騰です。
旭化成は、住宅の「へーベルハウス」から「サランラップ」などの日用品まで広く手がけていて、今後は、製品全体で値上げが避けられないと見ています。
旭化成 工藤幸四郎 社長
「価格転嫁についてはお願いしていかざるを得ない部分が相当数ある。でないと事業そのものが成り立たなくなる」
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ナフサの供給見通しが立っても値上げが続く!
その理由についてAIは
ナフサ(粗製ガソリン)の供給見通しが立った(調達の目処がついた)にもかかわらず、プラスチック製品や化学製品などの値上げが続いている主な理由は、供給の安定化が必ずしも「安価な価格」を意味しないためです。具体的には以下の要因が重なっています。
1. 原料となる原油価格の高止まり
ナフサは原油から精製されるため、原油価格が上昇または高止まりしていれば、調達コストは下がらず、むしろ上昇します。2026年4月時点では、中東情勢の緊迫化による原油価格の高止まりが続いており、これが直接ナフサのコストに反映されています。
2. 急激な円安による輸入コスト増
日本はナフサの多くを輸入に頼っています。円安が進行すると、円建てでの買い付け価格が跳ね上がるため、たとえ国際的なドルベースの価格が落ち着いていても、国内のナフサ価格は上昇します。
3. 「確実な調達」と「コスト」のトレードオフ
地政学的リスク(ホルムズ海峡の混乱など)により中東からの調達が不安定になると、代替調達先(アメリカなど)から高く買う必要が出てきます。「供給が確保できている」というのは、高いコストを支払ってでも確保したというケースが多く、結果として価格転嫁を避けられません。
4. 過去の安価な在庫の使い切り
企業は通常、一定の在庫を抱えていますが、過去の安価な在庫が使い切られ、高騰した最新の原料価格で製造した製品が出荷されるタイミングで、製品価格(川下価格)に遅れて反映されるためです。
5. 慢性的な供給の目詰まり(物流・製油所問題)
安定供給のめどが立ったとはいえ、物流の乱れや製油所のトラブルなどが起きれば、供給不足感は残り、価格は下がりません。
旭化成などの化学大手が「6月までの調達目処が付いた」としつつも、実質的に「値上げが避けられない」としているのは、これらのコスト高が定着しているためです。



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