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ナフサ不足で日本を待ち受ける「最悪のシナリオ」 ほぼ全業種で倒産が激増中… 

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ナフサ エネルギー

ナフサ不足で日本を待ち受ける「最悪のシナリオ」 ほぼ全業種で倒産が激増中… 

「病院では注射を打てば打つほど赤字に」「塗装工事業の倒産は26%増」

 訪中後のトランプ大統領と電話会談した旨を笑顔で語った高市早苗首相。日米の親密さをアピールしたが、先の見えないイラン情勢で原油やナフサの調達不安は増すばかり。対策を講ずべき高市政権が目を背ける、日本経済の深刻な危機を解き明かす。

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「週刊新潮」2026年5月28日号
「週刊新潮」2026年5月28日号

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苦肉の策

 スーパーやコンビニの棚に並ぶ商品から「色」が消えていく。そう聞いて、いよいよ不安を感じた人も多いのではないだろうか。

 スナック菓子大手のカルビーは、主力商品であるポテトチップスなど14商品のパッケージの配色を、彩り豊かなカラーからモノクロへ変更すると発表した。

 今月25日以降に出荷される分から店頭に並び、包装には〈石油原料節約パッケージ〉との表記が印刷される予定だという。

“現場が悪い”という姿勢

 だがしかし、こうした企業の対応を巡り高市政権は助け舟を出せていない。 

 カルビーがパッケージ変更を発表した直後、食品行政を所管する農林水産省は同社にヒアリングを行った。その結果について、15日の閣議後にあった会見で問われた鈴木憲和農水相は、「各企業の経営判断に基づくもの」「中東情勢に伴う食料供給上の問題ではない」との見解を口にしたのだ。

 原油やナフサなどの調達を担当する赤澤亮正経済産業相も、同日の会見で同様の説明を繰り返すのみだった。

「われわれが生活する経済の現場を見れば、本当にいろいろなことが起きている。国のトップがする発言と、あまりに乖離しています」

 と指摘するのは、ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。

「注射を打てば打つほど赤字に」

 実際に現場では何が起こっているのだろうか。

「町場のクリーニング店を取材すると、3月ごろから“まずい、まずい”という声が聞こえていました。クリーニング店では、仕上がった際にプラスチックのハンガーにかけてビニールに包んでくれますよね。こういったナフサ由来の製品が値上がりして大変だというのです」(鈴木氏)

 これだけではない。命を守る医療現場でもナフサ不足の影響は深刻である。

「この4月から注射器が高くなり、1本1200~1500円と普段より1.2~1.5倍ほどの価格になっています。医療費は診療報酬で決まっているので、医療器具が値上がりしたからといって、患者さんから受け取る金額を上げるわけにはいかない。大病院より、かかりつけ医がいるような小さなクリニックの負担が大きく、注射を打てば打つほど赤字になる。倒産するところが増える可能性もあります」(同)

 さらに、今年1月から4月までの企業倒産の件数は3545件(※負債総額1000万円以上)。5カ月連続で前年同月比を上回り、このままのペースで増えるなら年間で1万件を超える可能性が高いのだ。ここまでの高水準は12年ぶりだという。

中小企業の悲鳴

 統計を発表した東京商工リサーチでアナリストを務める本間浩介氏が解説する。

「12年前は東日本大震災の影響が大きかったのですが、今回は著しい物価高や金利上昇などが原因で、症状としてはより深刻です。さらに二極化が拡大し、大企業は賃上げをする体力があり人手も確保できますが、中小企業はそうもいかない。加えてホルムズ海峡封鎖で原材料費やエネルギー価格が高騰し、倒産はほぼ全業種で増えています。リサーチしているコチラの胸が苦しくなるほど、中小企業の皆さんは悲鳴を上げています」

 特に厳しいといわれているのは、物価高の影響をもろに受ける中小企業が多い建設業、運送業、製造業の三つ。建設業関連では、新築や増改築などに絡む「塗装工事業」の倒産が目立つという。

「1~4月の塗装工事業の倒産は48件で、前年同期から26%増加しています。これはバブル経済の1989年以降では過去4番目の高水準で、資材価格の高騰やナフサなどの品薄、人手不足などで倒産が急増しています」(同)

 7月中旬に会期末を迎える国会で、高市政権は今年度補正予算を編成する方針を決めた。ガソリンのみならず、高騰する電気・ガス料金への補助金に充てられるが、ナフサ危機への支援は盛り込まれない見通しだという。なぜ高市氏や閣僚たちは現場の混乱に目をつぶって、石油やナフサが「足りている」と言い張るのか。5月21日発売の「週刊新潮」で詳報する。

 

週刊新潮 2026年5月28日号掲載

マイコメント

こういう危機状態のときに今の政治家は何の役にも立たないということが良くわかります。
おそらく、何度会議を開いても有効な策を打ち出せないのです。

財務省は金を取ることしか能がないので経済に関しては全くのオンチだろうし、経産省も
予算がなければ動けないので早急に補正予算を組んで対応しないといけないのに財務省が
補正予算で金を出すのを嫌がっているだろうし、もはやこの国は死に体です。

特に問題なのが財務省だろう。
補正予算が遅れているのはひとえに財務省が金を出し渋っているからだと思われます。

この国は経済成長をと言う前に財務省の緊縮体質が国を潰している。

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