私たちが日常的に口にしている「カビ毒」がパーキンソン病やアルツハイマー病の原因!?
カビ毒は過熱しても消えない点が問題で、そのため容易に体内に入る
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34357949/
パーキンソン病やアルツハイマー病の原因として、農薬でも遺伝でもなく、
私たちが日常的に口にしている「カビ毒」が浮上している。
スペインで行われた調査で、患者の血中から特定の毒が高い確率で見つかったのだ。
研究チームはスペイン北部ラ・リオハ地方で、
パーキンソン病患者44人、アルツハイマー病患者24人、
そして健康な同伴者25人の血中に含まれるカビ毒19種類を分析した。
その結果、検出されたのは
オクラトキシンA(OTA)、オクラトキシンB(OTB)、ステリグマトシスチン(STER)のわずか3種類だった。
中でもSTERは、酵素で処理して初めて姿を現す隠れた代謝物で、全体の88%から検出されている。
注目すべきは、このSTERの血中濃度が健康な対照群と比べて、
パーキンソン病、アルツハイマー病の両患者群で統計的に有意に高かった点だ。
中央値で見てもその差は明らかで、患者群が明らかに高い値を示していた。
一方、OTAは77%の検体から見つかったものの、その濃度差は病気の有無よりも性別に強く結びついていた。
男性の血中OTA濃度は女性よりも明らかに高く、この傾向は特にパーキンソン病の男性で顕著だった。
ここに落とし穴が隠れている。病気だから毒が溜まるのか、毒が病気を引き起こすのか、
その因果の矢印はまだはっきりしないのだ。
研究では、OTAの濃度は加齢とともに下がる傾向も見られ、
特にパーキンソン病の男性でその減少が顕著だった。
年齢や性別、そして病そのものが、カビ毒を処理する体の代謝能力を複雑に変化させている可能性がある。
高濃度のSTERが病気の原因なのか、それとも神経変性によって代謝が狂った結果なのかは、今回のデータだけでは判断できない。
この研究は、カビ毒のような環境要因が脳の深刻な病に関与しているかもしれないという、
一つの重要な目撃証言だ。
わずか93人の小さな調査だが、それでも患者の体内で何かが静かに乱れている事実を捉えた。
環境と遺伝子の複雑な相互作用の中で、カビ毒がどの位置を占めるのか。
その輪郭はまだぼやけたままだが、無視できない影を私たちの食卓に落とし始めている。
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研究論文 『Biomonitoring of Mycotoxins in Plasma of Patients with Alzheimer’s and Parkinson’s Disease』(アルツハイマー病およびパーキンソン病患者の血漿中マイコトキシンのバイオモニタリング)2021年
Beatriz Arce-López(スペイン・ナバーラ大学 研究員)ほか
加熱しても消えないリスク:
カビ菌そのものが死滅しても、マイコトキシン(毒素)は熱に強いため食材に残ります。
そのため「火を通せば安全」とは言えないのがカビ毒の厄介な点です。
多岐にわたる深刻な症状:
慢性疲労や不眠だけでなく、ミトコンドリアの機能障害を引き起こすため、
エネルギー産生が低下し、動けないほどの倦怠感につながることがあります。
化学物質過敏症との関連:
カビ毒の解毒で肝臓のキャパシティ(解毒酵素など)が使い果たされると、他の化学物質(香料、排気ガス、洗剤など)を解毒できなくなり、過敏症を併発しやすくなります。
オクラトキシンAの蓄積:
オクラトキシンは、日本のコーヒー豆やナッツ、乾燥果物、小麦などからもしばしば検出される代表的なカビ毒です。
腎臓への毒性や発がん性が指摘されています。




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