引用元)《櫻井ジャーナル》 26/6/19

ドナルド・トランプ米大統領は6月17日、フランスのベルサイユ宮殿で合意文書(MoU)に署名​してその写真をイラン側へ送付、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領も署名した。それを受け、イラン外務省は覚書の本文が正式に確定、「双方によって署名された」ことを確認した。予定されていたスイスでの署名式は行われない。何らかの妨害工作が行われるという情報があり、式はキャンセルされたようだ。

覚書の本文は事前に流れていたものと大差はなく、アメリカの降伏文書だという人もいるが、今回の署名は交渉の始まりに過ぎず、最終合意までの道のりは長い。イランにはアメリカとの交渉に反対するグループが存在、アメリカではAIPACのようなシオニスト・ロビーと親イスラエル派議員(つまり大半の議員)が交渉を止めるように迫っている。最終的には​隠されている「ジェフリー・エプスタインのファイル」が明らかにされる可能性もある​。
(中略)
原油などの輸送が止まったことでアメリカを含む世界は厳しい状況に陥った。EIA(エネルギー情報局)が公表した最新統計によると、5月15日までの1週間で原油在庫は1780万バレル減少、その結果、戦略石油備蓄(SPR)を含む総貯蔵量はほぼ1年ぶりの低水準まで落ち込んだ​。輸送が再開されなければ、夏には備蓄された石油が底をつくと見られていた。
(中略)
タンカーの航行が止まった理由のひとつは保険にあった。船の保険を扱っているロイズ・オブ・ロンドンはペルシャ湾とホルムズ海峡の周辺を戦争リスク区域に指定、船体や貨物の保険に割増保険料が課されている。覚書が締結されても保険会社はすぐにこの指定を解除することはない。この指定が解除されるまで、タンカーの航行が元に戻ることはないはずだ。
(以下略)