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米国債離れと対イラン戦争の危機 ~ベッセント財務長官批判とイラン撤退論

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ベッセント財務長官 アメリカ

米国債離れと対イラン戦争の危機 ~ベッセント財務長官批判とイラン撤退論

竹下雅敏氏からの情報です。

 コロンビア大学のジェフリー・サックス教授は、“債券価格の下落は利回りの上昇を意味します。利回りが上昇しているのは、米国債を保有しようとする意欲が低下しているからです。その理由は米国が巨額の負債を抱え、政府の政策が不安定で、財政赤字が莫大だからです。…こうした状況から、私たちは高金利かつ金利上昇の世界にいます。つまり人々が住宅ローンを借りようとしても、もはや手が届かない状況になっているのです。私のキャリアの中で、このような財務長官は見たことがありません。現代史の中で、これほど米経済に関心のない財務長官は他にいないでしょう。彼は基本的に他国への攻撃を執行するためにそこにいるのです。ご存じの通り、彼はイギリスポンド攻撃に関与した仲間だったからこそ抜擢されたのです。彼の物言いは、まるで暴力団のようです。「お前の経済を破壊してやる」「お前の国の通貨を崩壊させてやる」。彼はそれを経済的統治と呼んでいます。しかし、米国経済そのものに対する彼の知識、認識、関心はほぼゼロです(1分19秒)。…しかし、これこそがベッセント氏の役割のようです。…彼は一般的な意味での財務長官ではありません(3分19秒)。…今の米国に対して、世界中のどこを見ても敬意や秩序の感覚は全く感じられません。トランプ氏が米国の利益にとって、その同盟国がどれほど重要であろうと、何らかの理由をつけてすべての同盟国を裏切ることを忘れてはなりません(6分33秒)。…まったくもって常軌を逸しており、完全に場当たり的な状況です。(7分6秒)”と話しています。

 イラン戦争への米国の関与をめぐる意見の相違から、国家テロ対策センター(NCTC)所長を辞任したジョー・ケント氏は、“イスラエルは、次期政権が政策を覆す前に、米国をイランとの本格的な軍事衝突に引きずり込もうとしている。…このエスカレーションが実現すれば、イランはペルシャ湾岸諸国のエネルギーインフラを標的にし、世界経済に壊滅的な打撃を与える。…中東で米国が絶対的な安全保障を提供する時代は既に終わっている。…トランプ大統領に残された最後の機会は、選挙結果という明確な民意を盾に、アドバイザーや同盟国の圧力を振り切って撤退を決断することである。”と言っています。

 エプスタイン文書で脅されている関係で、トランプがイランを再び攻撃すれば、イランはホルムズ海峡を通る7本のインターネット海底ケーブルを切断すると警告しています。

 「多くの国が3〜10日分程度の備蓄」を呼びかけている理由も分かる気がします。

(竹下雅敏)

備えを始めるべきだ… ― ジェフリー・サックス

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➢ 中間選挙が示したイラン戦争への拒絶と、イスラエルが仕掛ける最後の罠 Joe Kent

2026年の中間選挙は、単なる政党間の勢力図の変化ではなかった。これは有権者がトランプ政権のイラン戦争を明確に拒絶したという、異例の民意表明である。私は元国家対テロセンター所長として、 この選挙結果を以て戦争継続の議論は終わったと断言する。

新政権が発足するまでの2ヶ月という空白期間が、危険な真空地帯を生み出している。イスラエルは、次期政権が政策を覆す前に、米国をイランとの本格的な軍事衝突に引きずり込もうとしている。

彼らは米国が単独では実行しにくい民間インフラへの攻撃を提案し、さらには核兵器の使用すら議論の俎上に載せることで、米国を不可逆的な戦争の泥沼に引き込もうとする。

イスラエルは、米国が政治的に核攻撃を実行できない隙を突いて、自らが攻撃を実行し、イランの報復を誘発することで米国を戦争に巻き込もうとしている。

このエスカレーションが実現すれば、イランはペルシャ湾岸諸国のエネルギーインフラを標的にし、世界経済に壊滅的な打撃を与える。私が現場で見てきた通り、米国が取り得る軍事オプションは急速に枯渇しており、長期的な封鎖もコストに見合わず持続不可能である。限られた迎撃ミサイルや重要弾薬の在庫を考慮すれば、高強度の紛争を長引かせることは米国の国力を消耗させるだけだ。

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ワシントンの通念はイランを、狂信的な指導者たちが支配する交渉不可能な国家として描き出してきた。しかし、私が現場で目撃したのは、極めて計算高く、実利的に振る舞うイランの姿である。

実際、イランは過去において、米国の国益と対立する過激派組織との戦いで、事実上の協力関係にあった。2016年のイラクでの対ISIS作戦において、米軍はイランの支援を受けるシーア派民兵組織と事実上の連携を取り、空爆支援を行っていた。

イエメンのフーシ派とアルカイダの関係が示すように、地域の実情は単純な善悪の図式では語れない。イランは自国の国益を守るために行動しており、安全保障が保証されれば、ホルムズ海峡の通航を維持する合理的な判断を下す能力を十分に持っている。

中東で米国が絶対的な安全保障を提供する時代は既に終わっている。湾岸諸国は既にこの現実を受け入れ、イランとの実務的な関係構築を模索し始めている。トランプ大統領に残された最後の機会は、選挙結果という明確な民意を盾に、アドバイザーや同盟国の圧力を振り切って撤退を決断することである。

*

この状況を理解するには、歴史的な経緯を振り返る必要がある。1996年のクリーン・ブレイク・メモランダム以来、イスラエルは隣国との戦争を通じて自国の防衛体制を確立しようとしてきた。そしてそのためには、米国の軍事力を巻き込むことが不可欠だと考えている。

トランプ政権がイランに対して軍事行動を起こした背景には、このイスラエルの影響力が色濃く反映されている。しかし、その結果として米国が得たのは、国内の分断と経済的な負担だけであった。

イランが核開発を続けているという主張自体が、イスラエルが米国を永遠に中東に引き留めるための罠である可能性が高い。

仮に米国がゲシュム島やピックアックス山への攻撃を強化しても、イランの核技術やノウハウが消えるわけではない。むしろ、核攻撃を受ければ、イランが核抑止力の開発に邁進するのは必定である。これは純粋な 狂気であり、地域全体の破滅を招く。

トランプ大統領には、かつて北朝鮮のキム・ジョンウンと対話したように、相手をあるがままに受け入れる現実主義的な判断を下す能力が備わっているはずだ。イランは交渉可能であり、実利的な判断を下す主体である。

世界をあるがままに受け入れる現実主義こそが、破滅的な戦争を回避する唯一の道である。

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Joe Kent(元国家対テロセンター所長)

Glenn Diesen(地政学教授)

対談 『Joe Kent: Post-Midterm Desperation – Could Israel Escalate to a Nuclear Strike on Iran?』(ジョー・ケント:中間選挙後の焦り――イスラエルはイランへの核攻撃にエスカレートするか?)

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