アルバニアで「AI大臣」による就任後の演説の中、議会で大混乱が発生。24分で閉会

野党議員らは、最近閣僚に加わったボットの演説後、瓶や憲法のコピーを投げつけた。

先週、アルバニアの議会は、世界初の AI 生成政府大臣の演説が野党議員の激しい反発を引き起こし、大混乱に陥った。

ディエラという名の人工知能担当国務大臣は、エディ・ラマ首相が人工知能を内閣入りさせると発表した約 1週間後の木曜日 （9月18日）、2つのスクリーンに 3分間の演説をしながら登場した。

演説するAI大臣ディエラ

アルバニア語で「太陽」の女性形を意味する「ディエラ」が、政府のデジタルサービス・プラットフォームに統合され、公共調達の監督を担うことになった。

ラマ大統領はこの取り組みを、政府の透明性と革新への取り組みの象徴と位置づけ、入札における不正行為の防止に役立つと述べた。アルバニアの伝統衣装を身にまとったこのアバターのプロトタイプは、1月に初公開された。

ディエラは、「私は人々に取って代わるためにここにいるのではなく、人々を助けるためにここにいるのです」と議員らに語った。

そして、「市民権も野心も個人的な利益もなく、すべての人間の同僚と同じくらい、あるいはそれ以上に、厳密に価値観を体現できるのです」とディエラは強調した。

野党議員たちは、この動きは違憲だとして拒否し、ボットは人間ではなくアルバニア国籍も持たず、さらに腐敗の温床となる可能性さえあると主張した。

ディエラは自らを弁護し、憲法は「染色体、肉体、血」ではなく「国民に奉仕する機関」について言及しており、義務、説明責任、透明性の価値を強調していると述べた。

会議はたちまち大混乱に陥った。議員たちは机を叩き、瓶や憲法のコピーを投げつけ、外国の外交官が出席していたにもかかわらず、わずか 24分で会議は強制的に終了した。