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エノキタケの抽出物がマウスのがん増殖を99.8%抑制し、66%でがんが消滅

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えのきたけ 医学

エノキタケの抽出物がマウスのがん増殖を99.8%抑制し、66%でがんが消滅

経口投与で、ほぼ100%のがん抑制効果

「エノキタケの抽出物が、腫瘍の 99.8%を抑制し、66%で腫瘍が消失した」ことが確認されたという 2026年の査読済みの論文が紹介されていました。

論文はこちらにあります。

注目すべきは、これはマウスでの研究ですが、抽出物を注射したりといったことを行ったのではなく、

「経口投与」

によって行われた研究だということです。

つまり、エノキの抽出物を口から摂取したということです。

さらには、マクロファージが 166%増加したり、一酸化窒素の産生が大幅に上昇したりと、エノキはいいこと尽くめのようです。

ただ注意すべきは、この研究でマウスで使われたのはエノキの水抽出物を高用量(体重あたりかなりの量)で短期間投与したケースであり、普段の食事量とは桁が違うということがあります。エノキを山ほど食べるということも普段ではないですし、あくまで日常の食生活では、「体に悪くはない」程度の認識でいいのだと思います。

だとはしても、「エノキを食べるだけでも、ある程度は何らかの効果がありそう」とはいえそうですが、しかし、日本人はよくエノキを食べますけれど、「海外の人ってエノキって食べるの?」とは思いました。

ちなみに、エノキは英語でも「 Enoki 」と表記されます。

調べてみますと、やはりもともとは、日本料理、中国料理、韓国料理などを中心として使われるものだったようですが、最近では世界的な健康志向の高まりやビーガン市場の拡大などで、西洋でもよく食べられているようです。

ビジネスリサーチ社の「エノキの市場拡大予測」のグラフは以下のようになっていました。

世界のエノキタケ市場規模の推移(2035年まで / 10億米ドル)

businessresearchinsights.com

2026年現在で、20億4000万ドル(約 3200億円)以上の市場規模らしく、今後も上昇すると予測されています。しかし、海外の人たちはどんな味付けで食べているのでしょうかね。

ともあれ、エノキは、がんには相当効果的なものであるようですので、冬は鍋料理も増えますし、食べたいところです。

以下、論文を取り上げていた記事からです。


新たな研究:エノキタケ抽出物がマウスの腫瘍増殖を99.8%抑制

NEW STUDY: Enoki Mushroom Extract Suppressed Tumor Growth by 99.8% in Mice
Nicolas Hulscher, MPH 2026/10/15

2026年に BMC バイオテクノロジー誌に掲載された査読済みの研究では、エノキタケとして知られる Flammulina filiformis (学術名)に顕著な抗がん作用があることが報告された。研究者らは、エノキタケ菌糸体の熱水抽出物をエーリッヒ固形がんに対して試験した。

その結果、腫瘍増殖の 99.79%が抑制され、治療を受けたマウス 15匹のうち 66.7%(10匹)で腫瘍の完全退縮が認められた。

驚くべきことに、この抽出物は注射ではなく、 200mg/kg/日の用量で 10日間連続して経口投与されたものだ。治療はがん細胞の移植から 24時間後に開始され、腫瘍の増殖は 6週間にわたって観察された。

別の予防実験では、マウスに腫瘍移植前に抽出物を投与したところ、 99.34%の腫瘍増殖抑制効果が認められ、15匹中9匹(60%)のマウスでは腫瘍が検出されなかった。

これらの結果は、初期段階の腫瘍発生に対しては大きな効果があることを示唆しているが、すでに発生した大きながんの根絶は実証されていない。

腫瘍抑制効果に加え、研究者らは免疫機能の著しい変化も確認した。

マクロファージの数は、腫瘍を有する対照群と比較して 166%増加した。マクロファージは、がん細胞を貪食し、炎症性メディエーターを放出し、より広範な抗腫瘍反応を調整する能力を持つ免疫細胞である。

追加実験では、特定の測定法による比較において、腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)産生が最大 284%、一酸化窒素産生が 71%、過酸化水素産生が 55%増加することが明らかになった。

これらの結果は、免疫調節作用の可能性を示唆しているが、マクロファージを介した腫瘍破壊は直接的に確認されてはいない。

予備的な安全性観察結果も有望であった。顕微鏡検査では、抽出物を投与したマウスの脾臓やリンパ節組織に明らかな病理学的異常は認められなかったが、未治療の腫瘍保有動物では脾臓の局所壊死が認められた。

キノコの驚くべき抗がん作用はこれまで数多くの研究で明らかにされてきたため、これらの発見は驚くべきことではない。

エノキタケに関する今回の発見は、確立された腫瘍モデルでの再現性検証や、最終的にはヒトを対象とした臨床試験を含め、さらなる研究に値する。

経口投与による治療、腫瘍増殖のほぼ完全な抑制、治療を受けたマウスの大多数における腫瘍消失の報告、そして顕著な免疫系の変化といった要素が組み合わさることで、これは興味深い前臨床的発見となっている。しかしながら、エノキタケ由来の製剤がヒトのがんを安全かつ効果的に治療できるかどうかは、依然として不明だ。

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