アメリカで「人食いバクテリア」により4州で8人が死亡、32人が発症
当局によると、人食いバクテリアにより4州で8人死亡、32人が感染
アメリカの複数の州の保健当局は、希少なタイプの「人食いバクテリア」により、複数のメキシコ湾岸州で少なくとも 8人が死亡し、32人が感染したと発表した。
ルイジアナ州保健局は 7月31日の声明で、今年これまでに同州でビブリオ・バルニフィカス感染症の症例が 17件報告されており、そのうち 4件が死亡例であると発表した。
同州は声明で、州内で報告された 17件の症例はすべて入院中の患者に関係していると述べた。
17件の症例のうち、75%は創傷や海水への曝露によるものだったとルイジアナ州保健局は述べている。また、ビブリオ菌は一般的に温暖な沿岸海域に生息し、5月から 10月にかけて発生率が高くなる傾向があると指摘した。
フロリダ州保健局のウェブサイトの 7月24日の更新によると、フロリダ州では保健当局が 2025年に入ってからこれまでに細菌感染の症例 13件と死亡者 4人を確認している。
ビブリオ・バルニフィカス感染症に罹患した人の多くは重症化し、集中治療や四肢切断が必要になる場合がある。この感染症に罹患した人の約 5人に 1人が死亡し、発症から 1~ 2日以内に亡くなる場合もある。
保健当局によると、この細菌は沿岸海域で開いた傷口に接触したり、調理不十分なまたは生の魚介類、特にカキを食べたりすることで病気を引き起こす可能性があるという。
米国医師会雑誌によると、米国では毎年約 100件のビブリオ・バルニフィカス感染症の症例が報告されているが、軽症患者は検査を受けていないため、実際の症例数は不明だ。報告症例の約 3分の1が致死的だ。
「ビブリオ・バルニフィカス感染症に罹患した人の多くは重症化し、集中治療や手足の切断が必要になる可能性がある」と CDC のウェブサイトには記されている。
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