スウェーデン政府が「刑事責任年齢(刑務所に入る年齢)を13歳」に引き下げる
日本で言う13歳とは中学1年生の年齢
殺人や重大爆破事件といった特に重大な犯罪について、刑事責任年齢が 15歳から 13歳に引き下げられる。これは、ウルフ・クリスターソン首相が社会民主党、社会民主党、自由民主党の党首らと共に約束したものだ。
ボニエ紙エクスプレッセンに掲載された討論記事では、法改正は 5年以内に限定し、最も重大な犯罪にのみ適用すべきだと主張している。
「我々が直面している深刻な状況において、新たな対策を試さなければならない。一つ確かなことは、これまでと同じことをしていれば、事態はいつもと同じ方向に進むということだ」と党首らは書いている。
党幹部らは、15歳未満の児童が関与する犯罪容疑の件数が過去 10年間で倍増し、致命的な銃撃事件の容疑者もますます若くなってきていると指摘している。
政府と社会民主党は、刑事責任年齢を引き下げる主な理由として 3つを挙げている。
第一に、適切な措置が早期に講じられるほど、子どもが犯罪行為に走る可能性が高くなると考えている。
第二に、国民を犯罪から守るという国家の義務についてだ。青少年奉仕活動、青少年保護、青少年監督、あるいは懲役といった制裁措置は、より強固な統制と再犯防止の取り組みを可能にすると党幹部は主張している。
第三に、刑罰は被害者の救済と法律の正当性にとって重要であり、特に若い犯罪者の影響を最も受ける若い被害者にとって重要だ。
党首らは、他のいくつかの国では刑事責任年齢が低いことを指摘している。アイルランドでは 12歳、特定の重大犯罪については、刑事責任年齢が 10歳だ。オランダでは刑事責任年齢は 12歳、イングランドでは 10歳だ。
政府と社会民主党は、刑事責任年齢の引き下げに加え、少年刑務所の設置や、法定年齢の若者に対するいわゆる「青少年減刑」の廃止など、実施済みまたは計画中の他のいくつかの措置を強調している。
警察は、15歳未満の児童に対し、秘密裏かつ予防的な強制措置を講じることができるようになる。
これにより、加害者を特定し、犯罪を未然に防ぐことができるという。さらに、学校、社会福祉機関、警察間の秘密保持の障壁が撤廃され、当局間の協力がより円滑になる。
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