植草一秀の『知られざる真実』より安倍内閣が人の命より重視しているもの

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政治・経済

植草一秀の『知られざる真実』より安倍内閣が人の命より重視しているもの

(ここから)

2020年2月24日 (月)

安倍内閣が人の命より重視しているもの

安倍内閣は危機管理能力を欠落しているだけでない。

事実を隠ぺいしようとする隠ぺい体質をも併せ持っている。

新型コロナウイルスの日本国内での感染が拡大している。

国内での感染者数発表値が抑制されている最大の原因は安倍内閣がPCR
検査実施を抑制しているからと考えられる。

感染の疑いがある人が医療機関でPCR検査を求めても、検査を拒絶するケー
スが多数存在する。

検査を実施して陽性反応を確認しない限り、感染者数にカウントされない。

感染者数の発表値を抑制するためにPCR検査を実施しない方針が採られて
いる可能性がある。

本末転倒だ。

検査が実施され、感染が確認されなければ感染者の行動を制限できない。

検査を受けられず、感染が確認されなかった感染者が各地を旅行して感染が
拡大する。

検査を広範に実施して、感染を早期に特定できれば、感染者の行動を制限
できる。

安倍内閣は見かけ上の感染者数を抑制するために検査自体を抑制していると
見られるが、この対応が逆に感染の爆発的拡大を招く原因になる。

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスで陰性が確認された乗客が下船したが、
安倍内閣はこの乗客の下船後の行動に制限をかけなかった。

検査結果が陰性であっても、後に陽性となるケースが多数存在する。

検査後に感染した可能性もあり、陰性乗客に対しても、下船後、一般公衆と
の接触を回避させる制限を設けることは当然だった。

ところが、安倍内閣は、陰性乗客の下船後の行動を制限しなかった。

その陰性乗客が下船後に感染を確認された。

この乗客は下船後に公共交通機関を利用して帰宅した。

明々白々の安倍内閣の大失態である。

また、下船した乗客のなかの23名が、2月5日以降の健康観察期間中に
ウイルス検査をしていなかったことが明らかにされた。

検査を受けずに下船したのだ。

新型コロナウイルスに感染しても、多くの場合は重症化しない。

安倍内閣は、PCR検査を拒絶し、感染者としてカウントしない感染者が
軽症で回復すれば、感染者数として公表しないで済むと考えているのだろう。

しかし、感染者が感染者と認定されなければ、感染者の行動が制限されない。

このことによって感染者数が拡大する恐れは高い。

対策の基本に感染拡大抑制を置くべきだ。

ところが、安倍内閣の対応は、「感染抑制」でなく、「公表する感染者数抑制」
に基本を置いているように見える。

完全なる本末転倒だ。

広範にPCR検査を実施する体制を整備すれば、日本における感染者数は大幅
に拡大することになるだろう。

全国各地での感染確認は氷山の一角と見るべきだ。

実際の感染者数ははるかに大きな数値に達していると考えられる。

問題は、感染者の一部が重症化することだ。

ダイヤモンド・プリンセス乗客の感染者3名が亡くなられた。

2月4日の検疫段階で、安倍内閣は乗員・乗客全員に対する検査を決断しな
かった。

3711名の乗員・乗客のうち、PCR検査の対象にしたのはわずか273名
である。

死亡した乗客はPCR検査の対象とされず、発熱などの症状を訴えながら、
医療機関での医療を受けるまで長期間船内に監禁された。

過失致死などの刑事上の責任さえ問われかねない対応である。

安倍内閣が力を注いだのは、ダイヤモンド・プリンセスでの感染者数を日本の
数値に含めないようにすることだった。

しかし、ダイヤモンド・プリンセスは2月1日に沖縄県・那覇港に寄港して
おり、この段階で検疫と入国手続きを終えている。

つまり、那覇港に寄港して以降のダイヤモンド・プリンセスは日本国内の扱い
となっているはずだ。

その後、香港でダイヤモンド・プリンセスを下船した乗客の感染が明らかになり、
安倍内閣は那覇での検疫を取り消して横浜で再度検疫を実施したのである。

安倍内閣は公表する日本の感染者数を操作することよりも、乗員・乗客の生命
と健康を守ることに注力すべきだった。

安倍内閣の責任は重大だ。 

(転載ここまで)

これまでの経緯はここに書かれている通りなのだが、そのことに関して安倍

政権は何の痛痒も感じていないようです。

これは今までのモリカケや桜招待での対応と全く同じであり、国民を愚弄して

いるばかりか、全世界にその醜態をさらしているようなものです。

しかし、安倍政権はそのことに関して何ら痛みを感じていない。

本当にこんな人を総理大臣として選んだ(選挙権は国民にはない)自民党の

連中が大きな問題であり、世界でも優秀と言われる厚生官僚の対応とはとても

素晴らしかったなんてことは口が裂けても出て来ない言葉です。

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