ワクチン接種率最上位のニューヨーク・ニュージャージーで感染者急増…その理由とは

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効かないコロナワクチン オミクロン

ワクチン接種率最上位のニューヨーク・ニュージャージーで感染者急増…その理由とは

米国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のオミクロン株が恐ろしい勢いで広まっている。

米国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)のオミクロン株が恐ろしい勢いで広まっている。8日(現地時間)、一日平均感染者数が65万人(最近7日間の累積感染者数を7で割ったもの)を超えて歴代最高記録をまた更新した。入院患者と死亡者も増加傾向で、一部地域は学校の授業をリモートに切り替えた。ワシントンDCと50州のうち38州が、2020年初頭に新型コロナが発生してから最高感染者数を記録した。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の集計によると、8日基準で米国の最近7日間の一日平均新規コロナ感染者は65万6478人を記録した。2週間前に比べると3倍以上増えて連日新記録を出している。

新規感染者は全米で増加しているが、最近ではコロナワクチン接種率が比較的高いニューヨーク・ニュージャージー・マサチューセッツ州やワシントンDCなど北東部地域で多くの感染者が報告されているとNYTは指摘した。

NYTは専門家の言葉を引用して多くの米国人がワクチンを接種したが、それでも感染者が多いのは従来のコロナワクチンがデルタ株ほどオミクロン株の感染予防に効果的ではないことを暗示していると伝えた。

ニューヨーク州はワクチンを1回以上打った人は85.2%、接種完了者は72.4%で、米国内のワクチン接種率で最上位圏だ。

だが先週、人口10万人あたり360人の感染でロードアイランド州に次いで感染者が多かった。

人口10万人あたり391人で最も多くの感染者が出ているロードアイランド州はワクチン接種率が1回以上90.5%、完全接種率77.1%で米国内2位だ。

専門家はオミクロン株感染者が無症状や軽症なので検査を受けていない可能性があるほか、検査所に人が殺到しているため検査自体をあきらめる人々がいることも考慮すると、感染者数は実際より少なく集計されているのではないかと考えている。

オミクロン株は伝播力は強い一方で致命力は弱いと伝えられたが、最近入院患者と死亡者数が同時に上昇している。全米における入院患者は2週間前より72%増えた約12万人水準で、一日平均死亡者は11%増加した1499人。

入院患者数は新型コロナ発生以来、最高値だった昨年1月中旬ごろの約14万人に近づいた。問題は医療スタッフの感染続出による隔離とバーンアウト(燃え尽き症候群)などで患者を治療する人材が不足して医療の空白が生じる危険だとCNNは伝えた。

こうした中、シカゴなど一部の地域は対面授業をリモート授業に切り替えようとしている。シカゴ教師労組は表決でリモート授業の実施を決めたが、教育当局から反対を受けて交渉中だ。ウィスコンシン州ミルウォーキーの学校はひとまず18日までリモート授業を行うことにしたが、教師労組はその後も延長を主張している。

シカゴ市のロリ・ライトフット市長(民主党)やミゲル・カルドナ教育長官らバイデン政府は「学校は安全だ」としながら対面授業継続の必要性を強調していて、授業の扱い方を巡って衝突が予想される。

バイデン政府は学校が再びリモート授業に戻れば防疫政策の大きな後退を意味するためこれを阻もうとしている。一方では対面授業に反対する教師労組と一部の保護者との葛藤が深まる場合、政治的に逆効果を生む場合もあり頭を悩ませている。

昨年末、バージニア州知事選挙で学校行政などに対する不満で白人中産層の票の多くが共和党に集まり、民主党は州知事職を共和党に譲り渡すという敗北を経験したばかりだった。

ワクチン接種で世界1位なのに…イスラエル、一日感染者4000人はなぜ

世界を「シャットダウン」させた新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡大傾向が徐々に落ち着いている。国際統計サイトWorldometerによると、17日基準で世界の新規感染者は39万2294人だ。一日80万人以上の感染者が発生していた先月初めに比べると、す半分程度に減少した。新型肺炎ワクチンの接種国家が増えてからだ。

このため、ワクチン接種の影響ではないかという観測がささやかれる。だが、専門家は今接種しているワクチンで今年冬の流行を遮断するには限界があると口をそろえる。実際、ワクチン接種率1位となっているイスラエルの場合、拡大傾向が減ったのは事実だが、17日(現地時間)新規感染者が4054人となった。次にワクチン接種率が高いアラブ首長国連邦も3452人の新規感染者が発生した。

高麗(コリョ)大学安山(アンサン)病院感染内科のチェ・ウォンソク教授はこれについて「まずワクチンを打つやいなや免疫力ができるわけではないため」と説明した。

海外で主に接種しているファイザーやモデルナのワクチンの場合、1カ月置きに計2回の接種が必要だ。接種後にも1週~2週間後に免疫力が形成される。英国を皮切りに全世界でワクチン接種が始まって2カ月程度が過ぎた時点だが、接種率1位であるイスラエルさえまだ2回目の接種を全部終えた割合が29.7%にとどまる。集団免疫が形成されたとみられる人口比接種率70%の半分にも及ばない数値だ。

また、ワクチンを接種したからといって全部免疫力が形成されるわけでもない。ワクチン別にファイザーは95%、モデルナは94.1%の有効性がある。アストラゼネカは62~70%、ヤンセンは66%程度と相対的に効果が弱い。ワクチンを打ったといっても免疫力がない可能性がある。また、たとえできたといっても抗体がいつまで維持されるかはまだ研究が進められている。

チェ教授は防疫当局が定めた集団免疫の形成基準が適切なのかに関する議論も必要だと指摘した。また「全国民の70%接種という集団免疫の形成基準は基礎感染再生産指数で計算された結果だが、これは初期中国や欧州で流行が始まった当時のデータ」とし「変異種ウイルスが拡大している今は感染力が強まって基準をさらに高めるべきだ」と話した。

同時に「ある程度の集団免疫を形成しても安心できるわけではない。免疫力を持つことができなかった集団の一部が集中的に集まっており、感染が続く可能性が依然としてあるため」と指摘した。その例として韓国のハシカワクチンの接種率が98~99%に達するが、依然として感染事例が発生している点を挙げた。

それでは、全世界で感染者が減っている理由は何か。翰林(ハンリム)大学聖心(ソンシム)病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は「各国の防疫指針が強化された結果」と説明した。イスラエルの場合、昨年12月末感染者が急増すると最近まで6週間居住地1キロ外の移動制限やショッピングモール、市場など営業を禁止する強力な封鎖政策を続けた。チョン教授は「米国の場合もバイデン大統領が当選した後、マスク着用の義務化と距離の確保政策を展開することで感染者が減少した」と説明した。

ただし、チョン教授は「ワクチンを通した人工免疫の形成より距離の確保がさらに影響を及ぼしている」としつつも「依然としてワクチンが最高のカギ」と強調した。また「ウイルス治療剤が作られているが、初期に使わなければ効果がなく、患者別に反応が違う」として「新型肺炎にかからないのが一番良い。特に、韓国の場合、人口密度が高いので相当な数がワクチンを打たなければ安心できない」と話した。

マイコメント

アメリカやイスラエルなどワクチン接種率が高いほどオミクロン株に感染しやすいことが
次々と報じられているが、これもワクチン接種後の自己抗体価が下がるという危険性が
何度も指摘しているように起こり得ることだったように思います。

今回のコロナワクチンはコロナに対する防御をしてもコロナ以外の変異株に対しては無防
備になることがわかっています。

そのため、オミクロン株に感染しやすいのです。

オミクロン株に感染しても症状が軽いというのがこれまでの説でしたが、アメリカではオミ
クロンに感染後重症化する例が増えてきているのは、感染したワクチン接種者の体内で起き
ている免疫力の低下が重症化を早めているようです。

日本でも東京都の一日の感染者数が5万人に達するという予測も出ているように今後オミク
ロンに感染する人が急激に増えることが予想されます。
そうなるとアメリカで起きているように感染の長期化により重症化する例が増えることが
十分考えられます。

これがコロナに未感染でワクチン未接種の人であれば自分自身の免疫抗体で十分防御出来る
ので感染しても症状は軽微で重症化することはないだろうと思われます。
これは人体に備わる万能な自然免疫によるところが大きいのです。

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