欧州210兆円 エネルギー爆弾でリーマン再来の危機

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EU エネルギー

欧州210兆円 エネルギー爆弾でリーマン再来の危機

欧州だけで終わればいいのだが・・・、日本はどうなる?

 週刊現代
 プーチンが仕掛けた「 戦争 」のヤバすぎる現実 …!
 ~「 210兆円 」の“ エネルギー爆弾 ”が破裂寸前で、
   欧州がいま大パニックになっている …!

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 https://gendai.media/articles/-/99805
 2022.09.19

 < 抜粋 >

 ■ 欧州がパニック! 「 エネルギー戦争 」のヤバい現実

 欧州の電力会社がリーマンショックの再来を演出しかねないと、
 いま世界中で懸念が広がっていることをご存じだろうか。

 欧州の電力企業はヘッジ取引に伴う追加証拠金を
 少なくとも1兆5000億ドル( 約210兆円 )差し入れる必要があり、
 政府が支援しない限り、(金融)市場全体が機能を停止する恐れがある。

 エネルギー価格の高騰が欧州の電力企業の信用不安に飛び火し、
 欧州の金融市場全体を揺るがす問題になりつつあることを
 業界関係者が吐露した形だ。

 電力企業は電気を販売する際、
 価格下落リスクを回避するためレバレッジをかけたやり方で先物を売ることが多い。
 だが、予想に反して天然ガス価格が急騰したことで先物の損失が膨らみ、
 取引所に対して毎日のように担保の積み増しを迫られる電力企業が相次いでいる。

 ※ 現物の電力販売額が、1000円の時、
   半年先の先物の売り根を同じ1000円する。
   その時の電気製造・販売原価は例えば800円。
   ところが、半年先の販売額が1600円に。
   そして原価は1360円に。
   この場合、電力会社は、販売で600円の損益。
   原価で560円の損益の、Wパンチを喰らうことになる。

   現在イギリスの一般家庭の電気代は年間ベースで70万円。
   ウロウロ戦争前の3倍だったか3倍以上になっている。


 ■「 重大局面 」に入った

 こうした状況はロシアによるウクライナ侵攻以降続いていたが、
 8月下旬にかけて欧州各国の卸売電力相場が急上昇したことが災いした。
 火力発電に利用される天然ガスの値上がりに加えて、
 記録的な熱波によって原子力や水力などの電力の稼働率が悪化したからだ。

 「 弱り目に祟り目 」ではないが、欧州中央銀行:ECBは
 9月8日、政策金利を再び引き上げており、
 電力企業の資金調達コストが一層膨らむことは確実な情勢だ。

 プーチンが仕掛けた「 エネルギー戦争 」がいま重大局面に差し掛かっているともいえる。



《 後 編 》

「 エンロン破綻 」を上回る“ ヤバい危機 ”になる …!
 ~ プーチンが招く「 経済ショック 」で、
  間もなく「 追い証地獄 」がやってくる…!

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 https://gendai.media/articles/-/99943
 
 過去の歴史を振り返れば、エネルギー危機が
 そのまま世界同時多発的経済ショックに発展してきたことは言うまでもない。
 すでにさっそく「 リーマン・ショックの再来 」が指摘され始めた。


 ■「 政府救済 」が始まった

 フィンランドとスウエーデン政府は9月4日に
 「 電力会社などの資金繰りを支援する 」と発表した。
 政府保証と融資を合わせて約4.7兆円を供与するとしている。
 スイスの電力大手アクスポも9月6日に
 「 スイス政府から約5800億円の与信枠の供与を受けた 」と発表した。

 しかし、それだけでは十分ではない


 ■「 エネルギー版リーマン・ショックが起きるぞ 」と …

 ドイツのエネルギー大手ユニバーは
 調達する天然ガス価格が高騰したのにもかかわらず、
 割高なガス価格を消費者に転嫁できずに赤字が膨らみ、経営悪化に陥ってしまった。

 ユニバーはドイツ政府から約1兆2000億円の融資を受けたが、
 さらに追加の融資枠が必要になっている。

 ロシアはノルドストリームによる欧州へのガス供給を再び停止しており、
 ガス価格は今後上昇する可能性が高まっている。
 欧州の電力企業の経営状態は悪化するばかりだ。

 フィンランドのリンテイラ経済相が9月4日に
 「 エネルギー版リーマン・ショックが発生してしまう 」と発言。


 ■「 マージン・コール( 追い証 )」の恐ろしさ

 リーマンショックを題材にした映画が2011年に
 米国で公開された( 日本ではDVD販売のみ )が、
 そのタイトルは「 マージン・コール 」だ。

 金融技術が急速に発達した現在、
 危機は常にマージン・コールから始まると言っても過言ではない。
 デリバテイブ市場ではマージン・コールが特に生じやすい。


 ■ 過去の危機と比べて「 ケタ違い 」だ …

 リーマンショック後、世界の金融市場で
 デリバテイブ取引に関する規制が強化されたが、
 エネルギー市場は小規模だったことから規制が導入されることはなかった。

 いわば「 野放し 」状態にあったエネルギー市場だが、
 ロシアのウクライナ侵攻によりその規模が急拡大し、
 世界の金融市場にとって新たな脅威となってしまった。

  リーマン・ブラザーズの看板が降ろされ運ばれる。
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 エネルギー危機が金融市場に変調をもたらした前例がある。

 それは「 アジア通貨危機 」の際に起きた。

 ノーベル経済学賞を受賞した学者らが運用に携わっていた
 ヘッジファンドLTCM( ロングターム・キャピタル・マネジメント )は、
 ロシア国債などへの投資を高レバレッジで行っていた。

 だが、原油価格の急落( 1998年6月の米WTI原油先物価格は
 1バレル = 11ドル台だった )で、
 経済が急激に悪化したロシアで財政危機が勃発。
 マージン・コールに耐えられなかったLTCMは破綻し、
 金融危機を恐れた米国政府が救済に乗り出す事態となった。

 ※ WTIは、現在84ドル。
   ウロウロ戦争勃発時よりもかなり下回った暴落状態。
   最高値は3月の130ドル。
   天然ガスは、ウロウロ戦争
   勃発前: 3.9ドル
   最高値:10  ドル
   現在 : 7.6ドル


 電力会社が天然ガスの先物取引から発生した損失が原因で破綻
 した例として、米エンロン( 2001年 )が有名だ。

 破綻時の負債総額は400億ドルを超え、米国経済を揺るがす事態になりかけた。

 いずれも最悪の事態にはならなかったが、
 欧州の電力企業のマージン・コールの規模( 1兆5000億ドル )は桁が違う。
 未曾有の金融危機が到来してしまうのではないだろうか。



何度も指摘したように、アメ公の最大のターゲットは、
ロシアではなくドイツを始めとする中東欧にあるように見える。

< newsNueq-3913:ロシアはなぜノルド・ストリーム1の
         コンプレッサーを「 点検 」に出したか? > 2022/09/10
で、僕は「 これはロシア国内の反プーチン勢力が独断で行ったもの 」との
コメントを書いたが、場合によっては、ウロウロ戦争勃発当初からある疑い、
つまり、英米露の結託によるドイツ解体の可能性もある。

オールタナーティブ通信は、ドイツには触れてないが、
< 烏露烏露戦争 > シリーズで、一貫してイスラエル指導の下、
プーチン・ゼレンスキー合意の金儲け戦争。としている。

欧州各国では、エネルギー価格暴騰に伴い、
自動車メーカー、大手小売業を始めとする企業の財務状況が悪化し、
各社のCDS( デフォルトヘッジ「 飛ばし 」証券:企業破綻賭け証券 )が
危機的状況に陥りつつある。

電力や大手諸企業の破綻ドミノは、
豊富な資金を温存するハイエナドモにとっては
ヨダレだらだらものの獲物である♪

ワーテルローで大暴落したイギリスを丸ごと買い取った、
ネイサン・ロスチャイルドが想い出される。

以来、【 連中 】は、戦争やバブルを起こすことで、
濡れ手に泡の、最先端・最優良生産手段をタダ同然で手に入れてきた。

これが、増田俊男先生曰くところの
アダム・スミス( 御用学者 )の『 見えざる手 』である。
一般ピープルには、『 見えざる手 』であるが、
手を汚してる本人には『 自分の手 』でしかない♪
                       FUCK YOU!!!

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