マレーシアのLNG輸出停止がもたらす日本の電力逼迫 (1)

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ペトロスLNG エネルギー

マレーシアのLNG輸出停止がもたらす日本の電力逼迫 (1)

日本はマレーシアの出荷制限により、新たなLNG供給難に直面

ノードストリームパイプライン爆破があったばかりだが、


(画像の翻訳記事は​こちら
ノードストリームパイプライン爆破がもたらすもの

​他人事ではない、​

日本はマレーシアの出荷制限により、新たなLNG供給難に直面
2022年10月6日 11:17 ブルームバーグ (​英文翻訳)

   + 年末までにおよそ10カーゴのLNGが失われる。
   + LNGのスポット供給が活発化する見込み

エネルギー需要のほとんどを輸入している日本は、深刻なエネルギー不足に直面しており、今年初めのブラックアウトは辛うじて回避された。

​マレーシアは、パイプラインの漏えいにより輸出が中断された後、この冬の日本への液化天然ガスの出荷を抑制する予定であり、発電所用燃料の世界的な供給が既に逼迫していることに新たな打撃を与える。

この問題に詳しいトレーダーによると、ペトロリアム・ナシオナルBhdは、年末までにいくつかの日本の顧客と契約している配送を減らすよう要請しているという。ペトロナスは、9月21日にサバ-サラワクガスパイプラインの漏れのため、LNG輸出施設への供給について不可抗力を宣言したと水曜日に発表した。


ペトロナス、LNGプラントへのガス供給に関する不可抗力を宣言 2022年10月5日(水)

トレーダーによると、年内に修復されるかもしれないが、先月の土砂崩れが導管の損傷を引き起こした可能性が高い。


Petroliam Nasional Bhd (Petronas) は、サバ – サラワク パイプラインでの漏れにより、
LNG 輸出施設への供給に不可抗力を宣言した(2022/10/6)

今後3ヶ月の間におよそ10のLNG出荷が失われるだろうと彼らは推測している。

船舶追跡データによると、マレーシアは昨年10月から12月にかけて51隻のカーゴを日本に引き渡した。日本はマレーシア産LNGの最大の買い手である。

出荷予定量の減少は、アジアでの代替カーゴ探しを激化させる恐れがあり、不足する供給をめぐるヨーロッパとの競争を激化させる。

ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー市場が混乱したため、世界のガス価格は今年初めに記録的な高騰を見せた。

国営のペトロナスは、日本の顧客への影響についてコメントを求めたが、回答はなかった。

エネルギー需要のほとんどを輸入している日本は、深刻化するエネルギー不足に直面しており、今年初めには辛うじて停電を回避した。

政府はこの冬、住民や企業に節電を呼びかけるとみられている。
(記事ここまで)

パイプラインリークが自然災害によるのか、
それとも意図的なのかは定かではないが、
タイミングを考えると、後者の可能性も否定できない、

*ソー言えば、年初に節電を訴えるアピールがあったが、
あれは、世界的なLNG輸出規制があったわけだ、

で、政府は電力会社に緊急融資を始めた、

日本、LNG購入のため電力会社に最大9億ドルを融資
2022年10月6日 14:38 ブルームバーグ(​英文記事

日本は、この冬の深刻な燃料不足を避けるための政府の最新の取り組みとして、液化天然ガスを購入するために、国内トップの電力会社に1300億円(9億ドル)に相当する官民ローンを提供する予定だ。

木曜日の声明によると、国際協力銀行と民間銀行が、ジェラ社のLNG調達を支援するために融資契約を結んだという。

「日本の公的金融機関として、国際協力銀行JBIC(Japan Bank For International Cooperation)は重要な資源の安定供給を確保するための企業の努力を支援し、日本のエネルギー安全保障に貢献する」と、同機関は声明で述べている。

エネルギー需要のほとんどを輸入している日本は、今年初め、東京での停電を辛うじて回避したが、今後数ヶ月の間に再び供給が逼迫することを覚悟している

政府はこの冬も住民や企業に節電を呼びかけるとみられており、電力会社による燃料調達を直接支援する決定が供給への懸念を浮き彫りにしている。

​ちなみに、LNG調達先は、下記の通り(2020実績)で、

https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/thermal_power/fuel/status.html

​マレーシア(13%)を削減されると、影響は小さくない、

他調達先の情報では、

ロシア(8%)は、外交的にもめているが、
ビジネス優先で、サハリンが今のところ、生きている、

​豪州(38%)は、ノードストリームの件もあり、
つい最近まで輸出規制でもめていたが、
豪州、LNG輸出規制見送り(2022年9月29日)
となり、事なきを得ている、

マレーシアのリーク/輸出不可は、
最近(9/21)の事故であり、
輸入振替先がうまく見つかるか否かにかかるわけだが、

これまでLNG価格は上昇気味で、


https://wedge.ismedia.jp/articles/-/27937?page=2

ノードストリーム爆破の影響がドー出るかにかかる、

米国のLNG輸出船会社は、


https://twitter.com/WallStreetSilv/status/1574797220389748737(2022/9/29)

「​​米国の天然ガス輸出船会社は通常の10倍価格で欧州へ出荷中、」

火事場泥棒的価格で商売していたり、

マレーシアの輸出停止は、
(なりふり構わぬ日本政府の融資などを見るにつけ、)
国際相場を揺るがす可能性があり、

今冬は、NKからのミサイルアラートならぬ、
節電アラートが鳴り響くかも、


電気代“来春以降に2~3割値上げ”の可能性…10月にはガス代も 
「国民負担」軽減のため新制度を検討 9/30(金)日テレ

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