<心不全パンデミック>事例編 心臓の機能 徐々に悪化 高齢化で患者増加予想

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ワクチン接種と心筋炎 コロナワクチン

<心不全パンデミック>事例編 心臓の機能 徐々に悪化 高齢化で患者増加予想

新聞は真実を言わないが、原因はワクチンのコロナたんぱくが血管に詰まるために起きている心筋症の悪化

 心臓の働きが悪くなる心不全の患者が増えている。国内には120万人もの患者がいて、国民の100人に1人が心不全といわれる。高齢化を背景に今後、激増すると予想され、「心不全パンデミック(世界的大流行)」も危惧される。病状や最新の治療、予防策などを3回にわたって紹介する。(長田真由美)

 岐阜県東濃地方の女性(68)が体に異変を感じたのは、8年前だった。せきが続き、夜に眠れない。近所の内科を受診したが、せきぜんそくと診断され、薬を処方された。
 服用を続けたが良くならず、少し動くだけで疲れるなど体調は悪化した。3度目の受診時にエックス線で撮影したところ、肺に水がたまる肺水腫が認められ、原因不明の急性心不全と診断。近くの総合病院に即入院となった。
 検査の結果、心臓を取り巻く冠動脈の一部が細くなっていると分かり、血管を広げるステントを入れる手術をした。退院後は職場に復帰。ほっとしたのもつかの間、次第に呼吸が苦しくなり、階段が上れないなど日常生活が困難に。最初の入院から1年後、2度目の入院となった。

女性は今、新薬を含め、朝だけでも13錠の薬を飲み続けている=岐阜県内で

◆息切れ、むくみ

 よく誤解されるが、「心不全」は病名ではない。心筋梗塞などの心臓の病気や、高血圧などの生活習慣病などを機に、心臓が十分に機能しなくなる状態をいう。日本循環器学会と日本心不全学会の診療ガイドラインによると、「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める」と定義される。
 心臓はこぶし大の大きさで、1日10万回、全身に血液を送り出すポンプの働きをしている。収縮した時に血液を送り出し、拡張した時に血液が心臓に流れ込んでくる。

 「もともとは、収縮の機能が低下するものを心不全と言っていた」と名古屋大大学院医学系研究科教授の室原豊明さん(63)=循環器内科学、写真。その後拡張の機能低下も心不全とみなされるようになり、高齢化でそういった患者がさらに増えている。
 心不全の主な症状は、息切れやむくみ。血液を送り出す力が低下すると、疲れやすさや血圧低下、手足の冷えなどの症状が出やすくなる。また、送り出せない血液が肺にたまると息苦しさを感じ、脚などにたまると、むくみの原因になる。
 心不全は進行性で、徐々に悪化するのが特徴だ。治らない病気といわれるが、「『治らない』は表現が適切ではない」と室原さん。「10年くらい前から新薬が登場した。良い状態を保つ人もいて、状況は変わってきている」と話す。

◆急激な回復も


 急性心不全と診断された岐阜県の女性も、新薬で劇的に回復した一人だ。
 2度目の入院では、難病の特発性拡張型心筋症の疑いと診断され、自宅で安静にしていても、心臓発作が週に2、3回起きた。家事もままならず、愛知県内の大学病院に転院。2018年冬には特殊なペースメーカーを体内に埋め込んだ。
 19年秋には心拍数を減少させる新薬が承認された。女性も服用し、1年がたつ頃には心機能が改善。今は息切れもなく、友人と外出するなど日常生活を送ることができている。「大学病院の医師との出会いが転機になった」と女性。「もう長くは生きられないのではないか、という思いが頭をよぎったこともあったけれど、あきらめずに気長に治療を続けたことで今日を迎えられた」とほほ笑んだ。

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