宇宙人ネタがまた発生:ブラジルで国家緊急放送システムを通じて、「エイリアンの侵略が始まったという警報」を多くの国民が受け取るという事件が発生
身を守れ!エイリアンの攻撃、人間よ、我々はここにいる!
ブラジルで「国家緊急放送」を通じて、国民のスマートフォンや携帯電話に「警報」が送信されるという出来事がありました。
おそらくハッキング案件だと思われるのですが、そのうちの一部は以下のようなものです。
受け取ったアラートの一例 (訳はその下に)
Vanessa22820272
警告!
ベロオリゾンテ/MG地域で竜巻発生の可能性あり。
身を守れ:エイリアンの攻撃
人間よ、我々はここにいる
人間嫌い(misantropo)説明:エイリアンの攻撃
人間よ、我々はここにいる
人間嫌いこのアラートは2026年6月25日14時15分まで有効です。
これはポルトガル語ですが、ここにある「人間嫌い」というのは、英語の misanthropy (ミサントロピー)を意味するらしく、Wikipedia (英語版)によると、以下のようなものらしいです。
ミサントロピー
ミサントロピーとは、人類、人間の行動、あるいは人間の本性に対する一般的な憎悪、嫌悪、または不信感のことである。ミサントロピスト (misanthropist )とは、そのような見解や感情を持つ人のことである。
ミサントロピストたちは、人類の欠点に基づいた、人類に対する否定的な評価態度を伴う。ミサントロピストは、これらの欠点がすべての人間、あるいは少なくとも大多数の人間に共通する特徴であると考える。
彼らは、支配的な生活様式を完全に変革しない限り、これらの欠点を正す簡単な方法はないと主張する。
さらには、
> さまざまなミサントロピストたちは、残酷さ、貪欲さ、利己主義、浪費、独断主義、自己欺瞞、美に対する無感覚など、欠点の広範なリストを提供してきた。
とのことです。
何だか映画『セブン』で描かれる 7つの大罪の「大食、強欲、怠惰、肉欲、高慢、嫉妬、憤怒」みたいな話ですが、このミサントロピーは、17世紀にギリシャで生まれた言葉だそう。
今回の出来事にはいくつかの背景もあるのですけれど、まずは報道そのものをご紹介します。ロシア RT 紙の報道です。
「人類よ、我々は到着した!」ブラジル国民にエイリアン侵略警報が発令される
‘Humans, we have arrived!’ Brazilians receive alien invasion alerts
RT 2026/06/21
国家民間防衛警報プラットフォームが、明らかなハッキングにより、奇妙な緊急警報を発信した。
ブラジルの複数の州で、何千人もの住民が真夜中にスマートフォンに送られてきた緊急警報に衝撃を受け、困惑した。中には意味不明な内容のものもあれば、差し迫った宇宙人の攻撃に備えるよう警告するものもあった。
誤報は、金曜夜から土曜 (6月19日から 20日)早朝にかけて、ブラジルの民間防衛警報システムを通じて発信された。このシステムは通常、洪水、土砂崩れ、暴風雨、その他の緊急事態に関する深刻な警告のために使用されている。
いくつかの都市では、「人間嫌い (misantropo)」(人類への憎悪や不信を意味する)という言葉を含む「極度の警戒」通知によって人々が目を覚ました。
一方、公共の安全に関する助言というよりは、低予算のSF映画の冒頭シーンのようなメッセージを受け取った人もいた。
ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンテの一部の住民は、「身を守れ:エイリアンの攻撃だ。人類よ、我々は到着した」というメッセージを受け取った。別のバージョンでは、首都圏で竜巻が発生する可能性があると警告していた。
その後、当局から「公式通達」として、以下のメッセージが市民に送られた。
公式通達
土曜日(6月20日)午前1時30分に、防災警報送信プラットフォーム「Defesa Civil Alerta」が、システムに不正侵入を受け、国立保護・防災システムとは無関係の第三者によって遠隔操作され、国内の複数の地域に向けて警報が発信されたため、運用停止された。
発信されたメッセージは「極端警報」タイプのもので、「misantropia」(人類嫌悪を意味する言葉)という単語を含んでいた。おそらくハッカー攻撃によるものと思われる。統合・地域開発省傘下の国立保護・防災局は、連邦警察を動員し、すべての安全条件が回復次第、システムを可能な限り迅速に再稼働させるための措置を講じる。
当局が明らかにしたところによると、宇宙人の侵略などなかった。国家民間防衛局によれば、本当の緊急事態はもっと現実的なものだった。警報システムが何らかの形で侵害されたようだ。
同機関によると、土曜日の午前1時30分、権限のない第三者が遠隔操作で国内の複数の地域に警報を発令したため、システムがオフラインになった。連邦警察は捜査を開始し、技術者らはシステムの復旧作業にあたっている。
ベロオリゾンテの住民たちは、携帯電話に警報が鳴り響いた後、説明を求めて民間防衛隊、消防隊、警察に電話をかけたという。
竜巻警報を見て家族を起こしたり、より安全な部屋を探したりした人もいれば、メッセージの宇宙人に関する部分を読んですぐにいたずらだと疑った人もいた。
この事件は、何とも皮肉なタイミングで発生した。その数日前、米国防総省は UAP(未確認異常現象 / UFOの正式名称)に関する機密解除文書を新たに公開したばかりだった。
ここまでです。
この出来事について背景……というか、起こる前にいくつかの関連事項がありました。
簡単にふれておきます。
ブラジルの予言者がワールドカップ会場に「UFO」が現れ、数百人の人間が拉致されると主張していた
この事件は、米国政府の UFO 機密文書第3弾が公開(日本語の報道)された数日後に起きたものですが、それとは別に、やはり少し前に、ブラジルの予言者であるヴォ・バイアナ (Vó Bahiana)さんという方が、6月24日にマイアミで行われるワールドカップのブラジル対スコットランド戦の会場に、
「会場に複数の UFO が現れ、グレイ型エイリアンや爬虫類型の存在が選手や関係者、観客など数百人を拉致する」
と預言していたすぐ後のことでしたので、特にブラジルでは話題となったようです。予言者ヴォ・バイアナさんはインスタグラムで 2300万人超のフォロワーを持つ超人気の方のようです。
その預言を述べている予言者ヴォ・バイアナさん
VERTEX
バイアナさんは途中から涙を流しながら「その日、ワールドカップの会場には行かないで」と訴えていました。YouTube に動画があります。
このヴォ・バイアナさんの人気がうかがえるのは、「このことを世界の多くの報道メディアが伝えた」ことにも見られます。
以下は、インドのエコノミック・タイムズ紙の報道の冒頭です。
FIFAワールドカップにエイリアン出現か?ブラジルの霊能者がマイアミでの試合中にUFOの「母船」が数百人を誘拐すると予言
Aliens at the FIFA World Cup? This Brazilian psychic says UFO ‘Mothership’ to abduct hundreds of people during match in Miami
Economic Times 2026/06/16ブラジルの霊能者が、 2026年のFIFAワールドカップのマイアミ大会中に巨大なUFO母船が現れ、数百人を拉致する可能性があると主張したことで、奇妙な予言がネット上で拡散している。
この予言をしたのは、本名エリサンジェラ・デ・ソウザというブラジルの霊能者ヴォ・バイアナ氏だ。インスタグラムのフォロワーが 2300万人を超えるバイアナ氏は、6月2日に動画を共有し、ワールドカップの試合に地球外生命体が現れるという鮮明な夢を見たことを語った。
彼女の話によると、100人以上の異星人を乗せた巨大な宇宙船がマイアミでの試合中にピッチに降り立つという。さらに、選手、審判、その他の試合関係者を含む 700人以上がその宇宙船に連れ去られ、最終的に帰還する可能性があると主張した。
「 2026年6月24日にマイアミのスタジアムに行かないでください。近づかないでください」と彼女はビデオの中で警告した。
この話は、メディア「BroBible」が取り上げたことで広く注目を集めた。俳優でコンテンツクリエイターのジェイ・クレイ氏がこの予言について TikTok 動画で語ったことで、関心はさらに高まり、その動画は 100万回以上の再生回数を記録した。
ということで、この方の一種のヴィジョン(夢)の話ではあります。
さらにいえば、2021年のアメリカ映画に『トゥモロー・ウォー (The Tomorrow War)』というものがあり、その内容は、以下のようになっていまして、似たシチュエーションではあります。
トゥモロー・ウォー(2021年)ストーリー
2022年12月、カタールワールドカップの試合中のフィールドに、不思議な光に包まれて武装した兵士の一隊が突然に姿を現す。
30年後の未来から来たという彼らの話によると、未来では突如として現れた『ホワイトスパイク』と呼ばれるエイリアンに地球は侵略され、人類は絶滅の危機にあると世界中に呼びかけ、救援を求める。
世界各国は、総人口が50万人を切った未来へ『精鋭の軍人と物資』を送り出したものの、生還率はわずか30%に満たないほどであり、多くの犠牲を出してしまう。さらに、時空転移の適性を持っているのは軍人の半数に満たないことから、世界中で民間人をも対象にした『本人の意志を無視した徴兵』が始まり、各地で反戦運動が広がっていた。
ここにある、
「宇宙人との戦争のために本人の意志を無視した徴兵が始まる」
という徴兵を含むフレーズそのものは、「これからの世界」を物語っているような気がしないでもないです。
私のわりと好きな「スターシップ・トゥルーパーズ」(1997年)という 30年くらい前の映画の内容も、民主主義崩壊後に樹立された全世界統一政府により「人々は、軍歴の有無のみにより選別される」という映画でした。その社会は、軍に入隊した者だけが「市民」を名乗ることができる社会です。この映画でも宇宙生物(昆虫型エイリアン)と人類との全面戦争が描かれます。
なお、宇宙人に関しては、以下の In Deep の記事にもありますように、すべてのストーリーそのものに私は疑惑を持っているのですけれど、それでも、今回のブラジルのような事例はまだ出てくるのではないかとも思います。
・米国政府が開設したエイリアン・サイトに失笑しながら、アレイスター・クロウリーが100年前に接触した「悪魔的な霊的存在」のイメージを思い出す
In Deep 2026年5月30日
この In Deep の記事では、「ゼイリブ」(1988年)という 40年くらい前の映画にふれましたけれど、何だかんだと昔の映画は示唆的なものが多かったです。
ちなみに、ゼイリブは、現在 YouTube に全編あります。
宇宙人やら悪魔やら、この世も派手な非日常になってまいりしたが、これからの数年10年はどのような世界になるのやら。







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