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【意外と走っちゃう】「給油ランプが点いても50kmは走れる」は本当?

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車のガソリン残量警告灯 車

【意外と走っちゃう】「給油ランプが点いても50kmは走れる」は本当?

人気5車種を比較、計算上は約190kmのモデルも

各車両は燃料残量が5~6L程度で警告灯が点灯

クルマの燃料残量警告灯、いわゆる「給油ランプ」が点灯すると、気になるのが「あと何km走れるのか」という問題です。

しばしば言われるのが「(一般的な国産乗用車の場合)給油ランプが点いても50kmくらいは走れる」というもの。しかし、現在は燃費性能が大きく向上し、1Lのガソリンで30km以上走れるハイブリッド車も珍しくありません。こうした低燃費車でも、昔ながらの「50km説」は当てはまるのでしょうか。

今回はトヨタ「プリウス」「ヤリス」「シエンタ」、ホンダ「フリード」、日産「ノート」の人気5車種のハイブリッドモデルを比較しました。各車の取り扱い説明書に載った燃料残量警告灯の点灯目安にWLTCモード燃費を掛け合わせ、どの程度の距離になるのかを計算します。

まず、現行プリウスの2.0Lハイブリッド「Z」(FWD)は、WLTCモード燃費が28.6km/Lです。トヨタの取扱説明書によると、燃料残量が約6.4L以下になると警告灯が点灯するため、単純計算では走行可能距離は約183kmとなります。

さらに長い計算結果となったのがヤリスです。ハイブリッド「X」(FWD)のWLTCモード燃費は36.0km/Lで、警告灯が点灯する目安は約5.4L以下。計算では約194kmとなり、今回比較した5車種では最も長距離になりました。

ミニバンでは、シエンタのハイブリッド「X」(FWD)がWLTCモード燃費28.0km/Lで、警告灯の点灯目安は約5.2L以下。計算結果は約146kmです。

一方、フリードの「e:HEV エアー」(FWD、6人乗り)は、WLTCモード燃費25.6km/L。ホンダの取扱説明書では、FF車の燃料残量が約6.3L以下になると警告灯が点灯するとされており、計算上は約161kmとなります。

そして、日産ノートの「e-POWER」(FWD)は、WLTCモード燃費28.4km/L。日産の公式資料によると、現行E13型ノートは燃料残量が約5.5L以下になると警告灯が点灯するため、約156kmという結果になりました。

なお、日産は取扱説明書で、実際に走行に使用できる燃料容量は警告灯点灯時の残量目安より若干少なくなると説明しています。この点からも、計算結果をそのまま実際の航続可能距離と考えることはできません。

ハイブリッド各車の走行可能距離は100kmを超えたが…

今回の比較結果をまとめると、次のようになります。

※数値は各メーカー公表の燃料残量警告灯点灯目安とWLTCモード燃費を掛け合わせた参考値です。実際に走行できる距離を示すものではありません。

こうして比較すると、今回のハイブリッド5車種ではすべて計算上の距離が100kmを超え、最も長いヤリスでは約194kmに達しました。

その理由は、警告灯が点灯する時点でも5~6L程度の燃料が残っていることに加え、ハイブリッド車の燃費性能が大きく向上しているためです。

ただし、ここで注意したいのが、「計算上は約150km走れる」と「実際に150km走れる」はまったく別の話だということです。

そもそもWLTCモード燃費は、決められた試験条件で測定された数値です。実際の燃費は道路状況や速度、外気温、エアコンの使用状況、乗車人数などによって変化します。

また、燃料タンク内のガソリンは常に一定の状態にあるわけではありません。坂道やカーブ、急加減速などで燃料が偏ると、警告灯が点灯するタイミングが変わることもあります。

さらに、タンク内に燃料が残っていても、そのすべてを走行に使用できるとは限りません。メーカーが示す警告灯点灯時の燃料残量は、走行可能距離を保証するための数値ではないのです。

特に高速道路では、次のサービスエリアまで距離がある場合もあります。渋滞や悪天候などによって予想以上に燃料を消費することも考えられるため、警告灯が点灯する前に給油場所を探し始めるほうが無難です。

もうひとつ混同しやすいのが、メーターに表示される「航続可能距離」です。

こちらは燃料残量や直近の燃費などをもとに車両側が算出する推定値であり、今回のようにWLTCモード燃費から計算した数字とは異なります。「航続可能距離が0kmになっても、さらに何km走れる」と一律に判断することはできません。

また、今回比較したのは燃費性能に優れた国内メーカーのハイブリッド車で、一般的なガソリン車や大型SUV、さらには警告灯の点灯基準が根本的に異なる輸入車などでは、計算結果は違ってくる可能性が高そうです。

(終わり)

(写真:APOLLO NEWS SERVICE、アフロ)

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