米国のファストフードのトップ10の商品の多くに「動物用避妊薬」と「人体への使用が許可されていない抗生物質」が含まれていることが調査で判明

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マクドナルド 食糧問題

米国のファストフードのトップ10の商品の多くに「動物用避妊薬」と「人体への使用が許可されていない抗生物質」が含まれていることが調査で判明

日本ではバーガーキング、スターバックス、マグクナルドが怪しい

ビッグマックにも

アメリカの上位10のファストフードチェーンの商品を、アメリカの健康調査研究所(Health Research Institute)という組織が検査したところ、

「全体の 60%の商品から、人体に悪影響があると思われる抗生物質、あるいは動物の避妊薬が検出された」

ということが報じられていました。

これは、あくまでアメリカの調査ですので、日本に当てはまるのかどうかはわかりません。

調査がなされたアメリカのトップ・ファストフードチェーンは、以下です。耳慣れないものもありますが、よく聞くものもあります。

商品が検査されたファストフード・チェーン

タコベル
チポトレ
ダンキン(ドーナツ)
ウェンディーズ
ドミノ(ピザ)
バーガーキング
サブウェイ
スターバックス
チックフィレイ
マクドナルド

 

このうち、商品に、抗生物質、あるいは、動物用の避妊薬が「含まれていなかった」のは、チポトレとサブウェイだけだったとのことです。

検出された抗生物質は、モネンシンという薬と、ナラシンというものだったようです。

抗生物質に関しては、動物の飼料などに使われるもののようですので、意図して入れたというより、「元々の食肉に入っていた」というようにも考えられます。動物(主には鳥)用の避妊薬もその経緯なのかもしれません。

動物用の避妊薬は、ナイカルバジンというもので、避妊薬としても機能する抗寄生虫薬だそう。

いずれにしても、人間が摂取する場合には、もしかすると、やや問題があるのかもしれないというものがトップ・ファストフードチェーンの多くの商品に含まれているようです。

これも、大人に対しての影響は軽微でしょうが、ファストフードは子どもや若い人たちが好むものでもありますので、そこが問題のようです。

 

ただ、抗生物質に関しては、現在の世界は、「河川自体が深刻な抗生物質の汚染に覆われている」という現実もあります。

(記事)英国の大学が「抗生物質による河川の汚染状況」に関して史上最大の調査を敢行。その深刻さは、耐性菌と環境破壊のダブルの黙示録が進行している現実を示す
 In Deep 2019年6月3日

 

他のさまざまな薬剤でも、世界中の河川は汚染されていまして、どんな食物からでも体内に入って来る状況ではありそうです。

ファストフード製品の調査結果に関してのアメリカの報道をご紹介します。



人気のファストフードに動物用避妊薬と抗生物質が含まれていることが検査で判明

Animal Contraceptive and Antibiotics in Popular Fast Foods, Testing Reveals
childrenshealthdefense.org 2023/10/16

子どもたちは、知らず知らずのうちに動物用避妊薬を摂取している可能性がある。健康調査組織の報告書で、米国で最も人気のあるファストフード店 10社が販売する食品に動物用医薬品とホルモンが含まれていることが判明した

米国の最も人気のあるファストフードレストランで提供される食品に含まれる動物用医薬品とホルモンに関するママズ・アクロス・アメリカ(MAA)の報告書によると、チックフィレイのチキンサンドを食べるとき、子どもたちは知らず知らずのうちに動物用避妊薬を摂取している可能性があるという。

非営利団体 MAA は今月、食品サンプルから抗生物質やホルモンなどの動物用医薬品を検査した結果を発表した。

検査は、アイオワ州フェアフィールドにある非営利の独立研究所である健康調査研究所 (Health Research Institute) が実施した。

その結果、チックフィレイのチキンサンドには、鳥の避妊薬としても機能する抗寄生虫薬であるナイカルバジンが含まれていることがわかった。

また、米国のトップ 10のファストフードチェーンのサンプルの 60パーセントには、人体に重篤な害を引き起こす可能性がある抗生物質モネンシンも含まれていた。これは、アメリカ食品医薬品局(FDA)が人体への使用を依然として承認していない医薬品だ。

MAA の創設者で事務局長のゼン・ハニーカット氏は、特に一部のファストフードチェーンが学校給食を提供していることから、この結果は「衝撃的」で「気がかりだ」と述べた。

ハニーカット氏と他の支持者たちは 10月17日、米国の食品毒性に関する議会説明会で検査結果を米国議員に提示する予定だ。

ハニーカット氏は以下のように述べた。

「毎日、3,000万食の学校給食が子どもたちに提供されています」

「数百万人のアメリカ人、特に子どもや若者が既知の動物用避妊薬を毎日摂取することの影響は憂慮すべきです」

「不妊問題が増加傾向にある中、これらの結果を踏まえると、この世代の生殖健康が私たちにとって最重要課題となっていると思えます」

ウィズナー・バウムのシニア・パートナーであるマイケル・バウム弁護士は、MAA のファストフード検査イニシアチブについて次のようにコメントした。

「 MAA の検査で主要なファストフードに含まれるような毒素は、他の食品、特に子どもの食品には含まれていないものです」

「これらに繰り返し曝露されると蓄積され、予期せぬ害を引き起こす可能性があります。この検査を実施し公表した MAA に敬意を表します」

バウム弁護士の法律事務所はバイエル社(旧モンサント)、イーライリリー、フォレストラボ、グラクソスミスクライン、ファイザーなどを含む大手製薬会社やライフサイエンス会社に対する消費者詐欺や製造物責任訴訟で数十億ドルの勝訴を収めている。

バウム氏はさらに、「これらのファストフード企業は、子供どもや大人に食べさせるものから毒素を除去する措置を講じるべきです」と付け加えた。

健康調査研究所は、タコベル、チポトレ、ダンキン、ウェンディーズ、ドミノ、バーガーキング、サブウェイ、スターバックス、チックフィレイ、マクドナルドのサンプルを検査した。

チポトレとサブウェイの製品だけが、検出可能なレベルの動物用医薬品とホルモンを含んでいなかった。

乳牛の乳生産量を増やすために使用される抗生物質であるモネンシンが、マクドナルドのビッグマック、バーガーキングのクォーターパウンダー、ドミノピザのエクストラペパロニピザ、ウェンディーズのチーズバーガー、ダンキンズのソーセージ、エッグアンドチーズのブレックファストサンドイッチ、タコベルのビーフタコスシュープリームに含まれていることが検査で判明した。

ダンキンサンドイッチ、ドミノピザ、スターバックスのダブルスモークベーコン、チェダーエッグサンドイッチには、家畜や家禽に使用される抗生物質であるナラシンの痕跡があった。ウェンディーズチーズバーガーにもかなりの量のナラシンが含まれていた。

モネンシンとナラシンは、細胞膜のイオン透過性を高めることによって機能する物質イオノフォアだ。これらは主に、腸内寄生虫感染症であるコクシジウム症を予防するために使用される。

感染症の専門家で、ミネソタ大学医学部准教授のディミトリ・ドレコンジャ博士は、複数のファストフード製品にイオノフォアが含まれていることを「懸念している」と述べた。

ドレコンジャ博士は以下のように語った。

「人間であろうと動物であろうと、不必要な抗生物質の使用については心配すべきです。すべての使用はより耐性の高い微生物を選択し、その一部は最終的に人への感染を引き起こすことになるからです」

ドレコンジャ氏は、「ゼロであることが望ましいが、検査された 104種類の薬物のうちサンプル中に 3種類しか存在していなかったことがわかったことには勇気づけらます」

チックフィレイのチキンサンドイッチに含まれている薬物であるニカルバジンは、肉用鳥のコクシジウム症の治療や、ガチョウやハトの繁殖予防にも使用されている。

養鶏産業における食品安全管理に関する 2005年の報告書では、この薬は「数十年にわたって市場に出回っていた」が、最近「毒物学的データが不完全であるため禁止された」と述べている。

しかし、6月7日現在、 FDA はコクシジウム症を予防し、「体重増加率を高め、飼料効率を改善する」目的で家禽にナイカルバジンを使用することを許可している。

チックフィレイは、鶏へのナイカルバジンの使用に関する私たちのコメント要請には応じなかった。

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