日本代表もイングランド代表も間違えた。現代サッカーで撤退守備は愚策? 伝統的に勝負弱い国には向いていなかった
イングランド敗退が示す日本と共通する戦術の間違いとは?
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)準決勝、イングランド代表対アルゼンチン代表が現地時間15日に行われ、1-2でアルゼンチンが勝利した。激闘の90分間は、まるでラウンド32で行われた日本代表対ブラジル代表の再放送のようだった。
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理想的な試合運びを見せたのはイングランドだろう。前半をスコアレスで折り返すと、55分にアンソニー・ゴードンのゴールで先制。その時点で、アルゼンチンに明確なチャンスを与えていたわけでもなく、内容も結果も上回っていたと言っていいだろう。
しかし、残り35分とアディショナルタイムの過ごし方で、後の悲劇を招いた。
トーマス・トゥヘル監督のチームは、リードを奪った直後から全体のラインを下げてしまった。今大会のスリーライオンズの強みは、攻守における強度の高いプレーだったにもかかわらず、そのストロングを自らの手で手放してしまった。
終盤にはゴードンら攻撃的な選手を下げて、エズリ・コンサやダン・バーンら守備的な選手を一斉に投入。もはや前に出ることを放棄して、とにかく耐えることを選んだ。
しかし、相手はリオネル・メッシというスペシャルな選手を抱えたアルゼンチンだ。それに加え、イングランドは今大会において、そのような戦い方をしてきていない。攻め込まれ続けた選手たちは心身ともに疲弊し、ATにはボックス内でラウタロ・マルティネスをフリーにするという失態を犯している。
2得点を奪われたことは結果論だが、必然でもあった。イングランドは、伝統的に国際舞台における勝負弱さが際立つ。この戦い方は向いていなかった。
トゥヘル監督は試合後に「もちろん2点目を狙いたかったが、攻撃陣の変更が効果を発揮するとは思えなかった」とコメントしている。得点後、システム等を明確に変えたわけではないが、アルゼンチンの勢いが試合の雰囲気を変え、結果として終盤に5バックにせざるを得なかったと説明している。
レベルが上、あるいは同等の相手にリードを奪った後の戦い方は難しい。日本代表も、佐野海舟のゴールで先制に成功し、理想的な試合運びを見せたが、後半は重心が後ろに下がりすぎてしまい、結果として叩かれ続けて2点を失った。イングランドと状況は少し違うが、負け方としてはほぼ同じだ。
現代サッカーにおいて、止まった時間がATにしっかりと反映されることを考えても、1点リードの後に撤退守備で耐え凌ぐ難易度ははるかに高いように思える。この準決勝もATが9分もあり、失点したのは同6分だった。つまりイングランドは、先制した後の35分+9分、ほぼ45分をひたすら耐えていたことになる。これでは厳しい。
そういった意味で、昨日フランス代表に勝利したスペイン代表はまさに理想的な戦い方をしていたのではないか。先制後も勇気をもってボールを握り、最後まで主導権を渡さなかった。
もちろん、スペインの伝統的なスタイルと技術があっての話でもあるが、やはり最後まで強気な姿勢で臨むチームが、W杯のような舞台で最後まで生き残るのだろう。
フットボールチャンネル編集部



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