国税不祥事、「前例ない事態次々」に危機感 「パパ活」、情報漏えいも
減給・停職処分を受け、いずれもその後辞職
龍ケ崎税務署の男性事務官(25)が調査対象の資産家から受領した多額の現金を元手にギャンブルに興じ、脱税までしていた疑いが明るみに出た。今年に入り、デートなどの見返りに金品を受け取る「パパ活」や納税者情報の漏えいなど不祥事続きの国税当局。ある幹部は「前例のない悪質な不祥事が次々と起きている。税務行政への信頼を揺るがす事態だ」と危機感をあらわにした。
詐取金元手に競艇、1億円脱税疑い 20代税務署員を免職・送検・告発―調査資産家に「実家仕送り」うそ・国税当局
人事院の資料によると、昨年1年間で懲戒処分を受けた国税職員は37人。今年は3月時点で20人に上る異常事態だが、以降も不祥事はやまない。
5月には、埼玉県内の税務署に勤務していた20代女性がデリバリーヘルスで働き、SNSで知り合った約30人にパパ活をして計約230万円の報酬を得たとして減給処分を受けた。「地下アイドルの推し活資金を捻出したかった」と話し、職を辞した。
大阪国税局でも4月、課税1部の実査官だった30代男性が千葉県警をかたる男から「捜査で嫌疑がかかっている」と電話で告げられ、言われるがまま法人・個人の名前や申告額など259件をLINEで送っていたことが発覚。情報を漏えいされた納税者にはその後、詐欺とみられる電話がかかってきたという。男性は停職処分を受け辞職した。
【ひと目で分かる】最近の国税不祥事
2026年08月07日◆調査資産家から多額現金、競艇に 20代税務署員、脱税容疑も―「実家仕送り」うそ、免職・国税当局
税務調査対象の資産家から現金をだまし取ったほか、受領した多額の現金を元手にした競艇の所得を申告せず1億円余りを脱税したとして、関東信越国税局は7日、竜ケ崎税務署(茨城県)の事務官(25)を懲戒免職処分とした。
2026年06月10日◆飲食店で情報漏えい 店長に暴行も、調査官停職―東京国税局
飲食店で税務申告の情報を漏らしたなどとして、東京国税局は10日、神奈川県内の税務署で勤務する30代の男性国税調査官を停職3カ月の懲戒処分とした。
2026年05月27日◆税務署員がデリヘル勤務とパパ活 「推し費用に」懲戒―関東信越国税局
関東信越国税局は27日、デリバリーヘルス店に勤めたり、パパ活をしたりしたとして、埼玉県内の税務署勤務の20代女性職員を減給10分の2(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
2026年04月15日◆国税職員、偽刑事にだまされる 納税者情報を漏えい―大阪
大阪国税局は15日、所属する20代の実査官が偽刑事にだまされ、計259件の申告内容などの納税者情報を漏らしたと発表した。
2025年09月10日◆女性宅で下着撮影、職員の男停職 4月にもトイレ侵入で処分―東京国税局
面識のない女性宅に侵入し下着を撮影したとして、東京国税局は10日、総務課付の職員の男(35)=住居侵入罪で公判中=を停職6カ月の懲戒処分とした。



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