日本の鳥インフルエンザによる殺処分数が過去最大の1000万羽に達する。世界でも同様に「過去最悪の流行」が拡大中。…いつまで殺処分という非合理を続けるのか?

スポンサーリンク
鳥インフル殺処分 鳥インフルエンザ

日本の鳥インフルエンザによる殺処分数が過去最大の1000万羽に達する。世界でも同様に「過去最悪の流行」が拡大中。…いつまで殺処分という非合理を続けるのか?

殺処分は鳥インフル撲滅の対策にはならない。食料供給の不足をもたらすだけ。これは意図された計画のひとつか?

殺処分という脳死対策(あるいは悪意)が世界中で進行中

日本の今シーズンの鳥インフルエンザの発生が過去最大となっており、1月9日までの殺処分数は、「過去最大」の 1000万羽に達しています。

鳥インフル、殺処分数最多 全国1000万羽へ

茨城県は9日、城里町の大規模採卵鶏農場で致死率が高い高病原性鳥インフルエンザが発生し、約93万羽をすべて殺処分すると発表した。

これにより、今シーズンは全国23道県で計約998万羽が殺処分され、これまで最多だった2020年11月から21年3月にかけての約987万羽を更新した。

…発生件数も宮崎の事例が確定すれば全国57例目と過去最も多く、政府は感染拡大に歯止めのかからない現状に警戒感を強めている。

…一方、全殺処分数のうち、採卵鶏だけで全国900万羽を超える。 (時事通信 2023/01/09)

 

1月4日の時点で、日本の今シーズンの殺処分数は、775万羽となっていまして、こちらの記事では、

 

> 鳥インフルエンザのシーズンはこれからですので、早ければ、今月下旬にも過去最多を更新すると見られます。

 

と書きましたけれど、今月下旬も何もなく、1週間もせずに、この時から殺処分数が、200万羽以上増加しています

 

上の記事では、その後に、以下のように書いています。

 

> 殺処分というのはつくづく愚かな行為ですが、いつになれば、その行為の無意味さに気づくのか。

 

3年前の以下で書いていますけれど、地域的に殺処分したところで、どうにもならないのですよ。

 

[記事] 世界的単位で見れば「意味がない鳥インフルエンザでの殺処分」。しかし、世界の鳥インフルエンザでの殺処分数はすでに数百万羽規模に
 In Deep 2020年12月9日

 

これは動物愛護的な観点の話ではなく、「合理性」の話をしています。

以下の地図は、世界の渡り鳥のルートです。


EAAPP

渡り鳥たちは、全世界を循環していることに加えて、各地でそのルートが交差していることもわかり、これがウイルスを拡散しているとすれば、「人為的に止める方法などない」のです。

コロナのロックダウンと同じで、殺処分というのは、非常に愚かで低脳で、下らない、意味のない、無駄な、気の違った、訳の分からない、馬鹿げた、何の効果もない、ひとつも思考というものが伴わない、脳死の上に脳死が重なった、胸くその悪い糞阿呆対策の無能思考の頂点の上にゴミを溜めていくようなスーパーイディオット思考の権化の中に砂を混ぜ入れたような、人類史上最も価値のない愚弄対策のひとつにも挙げることができないような地球を冒瀆した、神をも恐れぬ思考完全停止馬鹿対策です。

 

鶏肉価格とか、卵不足が云々ということは伴うかもしれないですが、問題は「無思考の継続」です。

意味のないことを「規則だから」とやっている限り、食糧危機にしても、他のさまざまな問題にしても、自ら招き入れていることに気づかなければいけないです。

今はまだ鳥インフルエンザの流行シーズンの始めであるわけですから、今のままの「対策」を続けていると、シーズンの終わりには「日本のほとんどの鶏が殺処分された」というようなことにもなりかねないです。

日本は、卵の自給率が、ほぼ「ゼロ」の国なんですよ? (ヒナは、ほぼすべて輸入)

東京大学大学院の鈴木 宣弘さんの著作『世界で最初に飢えるのは日本』に以下の記述があります。

 

・鶏卵は、日本で 97パーセント自給できているが、鶏の主たるエサであるトウモロコシの自給率は、ほぼゼロ

・鶏のヒナは、ほぼ 100パーセント輸入

 

今年の殺処分の状況がこんな状況なら来年もこうなります。未来永劫そうなる。

そこまで進むほど当局が脳死なら仕方ないです。

あるいは「悪意がある」なら仕方ないです。

 

ちなみに、アメリカでも大変な数の殺処分が進行しています。米コロラド州では、すでに 600万羽のニワトリが殺処分されています。それについて報じているコロラドのメディアの報道をご紹介します。

過去最悪の鳥インフルエンザの流行と、最大の殺処分が進行しています。

これが、日本を含めて全世界で起きています。



鳥インフルエンザが、コロラド州の卵産卵層と野鳥群にさらに大混乱をもたらしている

Avian flu wreaks more havoc in Colorado egg layers and wild birds
Colorado Sun 2023/01/09

史上最悪の鳥インフルの発生により、600万羽以上のニワトリが殺処分され、ワシや他の猛禽類が殺されている

コロラド州での史上最悪の鳥インフルエンザの発生により、現在、約 640万羽の家禽が殺処分されており、ますます野鳥に感染し、白頭ワシやその他の貴重な猛禽類の死は「悪夢のようなもの」と野生生物ウォッチャーたちは述べている。

産卵鶏群の大量殺処分は、コロラド州内の商用卵市場を壊滅させており、12月に流行が拡大した後、すべての大規模生産者が影響を受けた。

コロラド州野生生物当局は、野生での死骸の報告に圧倒されており、最も影響を受けている地域に努力を集中させるために、死んだ鳥の検査を制限していると述べている。

 

コロラド州の農業および野生生物の当局者たちは、渡り鳥の間でのインフルエンザの蔓延を止める方法はないと述べており、渡り鳥が冬の土地に落ち着くまで、死の波が今後も続くと予想している。

ユキガン、カナダガン、その他の一般的な鳥の群れが北に戻るため、春には大量死が再び発生する可能性がある。

野生動物当局は先月、コロラド州全体で合計 250から 300組の営巣中のハクトウワシの個体数が減少している中で、タグを付けられ追跡されたハクトウワシの死を追悼した。

コロラド州の公園と野生生物の鳥類研究者であるリーサ・コンリー氏は、「これほど多くの場所でこれほど多くの鳥を失っていることに私たちは意気消沈しています」と述べた。

「率直に言って、私たちの野生生物担当官と野生生物保健スタッフたちは、膨大な死の数の報告と、対応したすべてのケースに圧倒されています」

 

米国内の鳥の殺処分が卵市場に大打撃を与えている

コロラド州では、食料品店での鳥インフルエンザの蔓延の影響を引き続き目にしている。

州農務省の報道官によると、卵の供給は他の州からの出荷によって補われているが、最近の鳥インフルエンザの流行は、カンザス州、テネシー州、イリノイ州、ミズーリ州、カリフォルニア州、オレゴン州の生産者たちも大きな影響を受けているという。

コロラド州の卵生産量は 2022年 10月にわずか 4,110万個に急落した。これは、それ以前の数か月の卵数の約 3分の1だ。

コロラド州の 600 万羽の産卵鶏は、通常、年間約 15億 6000万個の卵を産む。

しかし、2022年には、その数は 10億個未満に減少した。12月にウェルド郡で 26万羽と 135万羽の鳥が殺処分された後、コロラド州では現在、商業用の卵の群れが 1年も経たないうちに実質的に全滅した。

疾病管理予防センターによると、アメリカ全土で 47の州で 5,780万羽の鳥がウイルスにより死亡または殺処分されている。

以前の最多の記録は、2015年に鳥インフルエンザの流行により 21州で 5,050万羽の鳥が死亡した時だった。

卵の価格は上昇を続けている。消費者物価指数によると、11月のグレード Aの大型卵 1ダースの価格は 1ダース 3.59ドル (約 470円)で、1年前の 2倍以上だった。

この壊滅的な鳥インフルエンザの流行は、近年の卵価格の急上昇を引き起こした他の要因に影を落としている。

コロラド州とカンザス州の農場を含む協同組合であるハイプレーンズエッグスのクリス・スラメック氏によると、一部の地元の農家では、鶏の飼料コストがパンデミック前から 75%上昇しているという。

ウクライナでの戦争により、農家はウクライナ産のエンドウ豆や大豆を家畜の飼料として購入できなくなり、代替品を求めて争わなければならなくなっている。

また、輸送費と配送コストの上昇、卵の供給の制限、卵の生産に影響を与える寒波の問題もある。そのため、農家は追加費用をカバーするために価格を引き上げざるを得ない状況だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました