南米ペルーで、サル痘やデング熱や鳥インフルエンザやHIVなど各種感染症が爆発的な拡大。

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南米ペルーで、サル痘やデング熱や鳥インフルエンザやHIVなど各種感染症が爆発的な拡大。

同国では食糧不足も深刻

日本とほぼ同率のコロナワクチン接種率の国で

サル痘なんて言葉は、最近忘れていましたけれど、南米のペルーで、サル痘 (M痘)の感染確認が爆発的に増えていることが報じられています。

冒頭の報道のように、2月11日の時点で、3,744人のサル痘の症例が確認されているとのことです。

報道は以下のように伝えています。

ペルーで3,744人のサル痘患者が確認された

andina.pe 2023/02/11

ペルー保健省は、ペルーで確認されたサル痘の症例数が 3,744 に増加したと報告した。

2月10日の夜の時点で、保健省は、リマ首都圏 (2,858人)、カヤオ (261人)、ラ・リベルタード (165 人)、アレキパ (148人)、ピウラ (51人)、リマ県 (47人)、ランバイエケ (44人) で症例が報告されたと述べた。

他に、イカ(38)、サン・マルティン(25)、ウカヤリ(24)、クスコ(13)、ロレート(13)、アンカシュ(14)、タクナ(11)、フニン(10)、マドレ・デ・ディオス(6)、ワヌコ (5)、アヤクチョ (5)、カハマルカ (3)、モケグア (1)、プーノ (1)、トゥンベス (1)で、症例が確認されている。

 

保健省は 3,723 人が病院から退院したと報告した。接触者が特定されているため、すべての患者たちは医療を受け、監視されている。

同省は、発疹や皮膚病変などの症状がある場合に備えて、113番、内線 6番に電話するか、最寄りの医療施設に行くよう住民に勧めている。

ペルーの人口は 3370万人ほどですが、人口 1億人を超える日本での現在までのサル痘の症例が、1月26日時点の報道では、11例ですので、ペルーはかなりの数になっているようです。

それだけではなく、最近の報道によりますと、ペルーでは、デング熱や「哺乳類に感染した鳥インフルエンザ症例」とか、麻疹や HIV など、非常に多岐にわたる感染症が爆発的に拡大しているというように伝えられています。

哺乳類に感染した鳥インフルエンザ症例については、ロシアのカスピ海沿岸で、2500頭以上のアザラシが死亡して打ち上げられていた原因のひとつが鳥インフルエンザであった可能性があることを以下の記事でお伝えしたことがあります。

 

[記事] 2022年12月のカスピ海沿岸での2,500頭以上のアザラシの大量死の死因は「鳥インフルエンザ」であったことが判明
 地球の記録 2023年1月25日

 

ペルーでも大規模に起きていたようで、報道は以下のように伝えています。

ペルーは海洋哺乳類でH5N1鳥インフルエンザを確認

cidrap.umn.edu 2023/02/08

ペルーの国立農業保健サービスは、鳥インフルエンザが原因と見られる要因により、ペルーの沿岸自然保護区の 7つで、少なくとも 585頭のアシカと 55,000羽の野鳥が死んでいるのが発見されたと述べた。

これに先立ち、国立農業保健サービスは、11月に死亡したアシカ 3頭とイルカ 1頭の検査で H5N1 に陽性だったと声明で述べていた。

 

また、ペルー保健省を引用したメディアの報道によると、ペルー中部の動物園のライオンの検査で、H5N1 が死因であることが確認された。

野鳥、アシカ、そして「動物園のライオン」も鳥インフルエンザに感染して死亡した可能性が出ているようです。

サル痘も鳥インフルエンザも、ヒトに拡大すると厄介ではありますが、このことで懸念に思うのは、

「ペルーはコロナワクチン接種率がとても高い」

ということです。

2回目までの接種率に関しては、以下のように、日本とほぼ同等です(共に約 83%)。


ourworldindata.org

ブースター接種率は、日本のような狂気的な数値(140%)ではないですが、それでも、ペルーもブースター接種率は、83%に達しており、一般的な他国と比べると、かなり高い数値です。

この現在のペルーのさまざまな感染症の拡大については、

 

「免疫抑制の問題が表面化しているのかなあ」

 

と正直思いますが、よくはわかりません。

免疫抑制については以下のような記事にあります。

 

[記事] コロナワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDSとも)への警告に関する論文からも、ストレートな曝露を受けた小さな子どもたちへの懸念がさらに
 In Deep 2022年5月4日

[記事] コロナワクチンの最大の問題点がようやくわかってきた
 In Deep 2023年1月4日

 

南半球のペルーは今は季節としては夏ですが、一年中温暖な国(というより、季節による温度差があまりない)であり、そこで、熱帯、亜熱帯地方に特有のデング熱とかと、冬に特有のコロナやインフルエンザなどが「もう時期とは関係なく流行し始めている」という感じとなっているようです。

日本も今後が懸念はされますが、ただ、今のペルーが日本と違うのは、「ペルーは、すでに深刻な食料危機にある」ことです。

報道によれば、ペルーの人口の半分 (約 1600万人)が、中程度の食料不安を抱えており、5人に 1人 (約 680万人)が、深刻な食料不安の中にあると伝えられています

特に子どもや若い人の場合、免疫に最も重要な器官である「胸腺」というものがありますが、これは、タンパク質が欠如すると、成長が阻害されることがわかっていますので、感染症の流行の中の食料危機というのは、かなり懸念されることです。

日本がペルーと同じようになるとは思わないにしても、多くの人々が「免疫抑制」というペルーと同じような状態を、ある程度抱えているのも事実だと思います。

これで、日本でも仮に食料の問題が起きた場合は、かなりの危機も想定されなくもないかもしれません。

ペルーの食料不安に関しての、仏ル・モンドの記事をご紹介して締めさせていただきます。


ペルーでは、人口の半分が食料安全保障を欠いている

In Peru, half the population lacks food security
lemonde.fr 2023/01/22

ペルーの食料不安の数字が驚異的なものとなっている。

国連食糧農業機関 (FAO) が 2022年 8月に発表した報告書によると、ペルーの人口の半分、つまり 1,660万人が中程度の食料不安を抱えている。

そして、5人に 1人以上、つまり 680万人が深刻な食料不安に陥っていることがわかった。この数値は、アルゼンチンとベネズエラを上回っている。

飢餓は再びこの国の大きな問題でとなっており、この現象は、ペドロ・カスティージョ大統領が弾劾されて以来、ペルーで激化した大規模な抗議運動と無関係ではない。

再選挙、大統領ディナ・ボルアルテ氏の辞任、議会の解散などの要求に加えて、福祉の要求もある。

「私たちは何も持っていません。飢えに苦しんでいます」と、リマでのデモに参加したアルティプラノ地方の若い農民、フェリシア・ママニさんは言った。「彼らは私たちから 1リットルの牛乳を 80セントで購入し、リマの多国籍企業はそれを 5倍の価格で転売しています」

「私たちは、稼いだわずかなお金を食費に使っています」と、リマ南部の人気地区サン・ファン・デ・ミラフローレスにある市場の路地で出会った教師のサンドラ・ロペスさんは言った。

週に一度、彼女は自宅から 10キロほど離れた、食料価格が安いとされているこの市場で少しでもお金を節約したいと考えているという。

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